このサービスは、「OpenStack」をはじめとするOSS(Open Source Software)を全面的に利用することによって実現しているという。
このサービスには、NECのデータセンター専用の省電力・高集積サーバ、冷却装置の利用などで高コストパフォーマンスを実現した「NEC Cloud IaaS(スタンダード:STD)」と、基幹業務で長年にわたり実績を有する自社製品を利用し、高性能・高信頼を実現した「NEC Cloud IaaS(ハイアベイラビリティ:HA)」の2種が用意されている。
「NEC Cloud IaaS」は、サーバやストレージなどのICT資源をサービスとして提供するもので、この1月に開設した「NEC神奈川データセンター」を利用する。
「NEC Cloud IaaS」の2種のサービスを組み合わせて使うだけでなく「NEC神奈川データセンター」で提供しているハウジングサービスも含めて密連携させることで、顧客システム全体を柔軟かつ容易にクラウド環境へ移行し、運用することが可能になるとしている。
さらに、顧客構築システム(オンプレミス)や他のクラウド基盤サービスも併せて、統合運用管理が可能なセルフサービスポータルの提供により、ハイブリッドクラウド環境での運用最適化を実現するという。
このサービスでは、性能や可用性を向上させるために複数の仮想サーバを異なる物理サーバに配置することが可能。また、仮想化せずに物理サーバのまま利用可能なサービスや、複数のサーバを筐体単位で占有可能なサービスも提供する予定だという。
NECでは、「NEC Cloud IaaS」の導入・運用を支援するために、次のような手段を提供する予定。
・「NEC Cloud IaaS」利用時におけるシステム構成の設計パターン集をWeb上で公開。これにより、容易かつ迅速なシステム構成の検討を実現。
・性能評価シミュレーションに基づきシステム構成の作成を自動化するツールと、「NEC Cloud IaaS」のICT資源の調達(プロビジョニング)機能や運用管理機能を連携。これにより、最適なシステム構成での導入・維持を実現。
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