インフォテリア株式会社は、企業データ連携製品の「ASTERIA WARP」の「ASTERIA WARPサブスクリプション」を2014年12月中旬から提供すると発表した。使用する月単位での固定料金形態として、オンプレミス、クラウドの両方で提供する。
「ASTERIA WARPサブスクリプション」の提供価格は、Standard Editionが月額24万円。開発者バージョンであるDesignerとサポート料を含む。また2015年3月末までは、アダプタオプションを無償で提供する。従来のASTERIAマスターパートナーに加え、協業パートナー、OEMパートナーを通じて提供される。
またこれにともない、サイボウズとの提携も発表。同社のクラウドの業務アプリケーション用サービス「kintone(キントーン)」とのデータ連携を可能にする専用アダプタ「kintoneアダプタ」の提供も発表した。
「kintoneアダプタ」は、2014年11月27日(木)からエクスペリメンタル(試験用)ビルドとして先行無償提供を開始。なお、「kintoneアダプタ」の正式出荷は2014年度第4四半期、価格は月額5千円(ライセンス版は10万円)を予定している。
「kintoneアダプタ」を使用することで、グラフィカルな画面操作のみで、既存システムのデータをkintoneに流し込んだり、kintone外からkintoneの情報にアクセスしたり、入出力を自動化することが可能となり、これによって、kintoneが社内の既存システムとの連携するシステムを短期で構築することができる。
発表に際し、インフォテリア代表取締役社長の平野洋一郎氏は、「すでにクラウドを導入していて他のシステムと連携したいというお客様、最初からパッケージのライセンスは見合わせたいお客様、短期間でデータ移行をしたいというお客様にとって最適なモデル。今後の新たなユーザー企業の発掘につなげる。」と語り、サイボウズの代表取締役社長の青野慶久氏は、「サブスクリプションの流れがついにエンタープライズITの市場に来た。これまでのような売り切りではなく、お客様の満足によって契約が継続するビジネスになる。今回の提携を、必ず成功させる。」と語った。