新バージョンでは、従来のSharePoint、ファイルサーバー、Office 365、ウェブサイト、企業内ソーシャルに対する保護機能がさらに拡張され、企業向けの統合コミュニケーションツールMicrosoft Lync Serverにも対応した。
新機能では、Lync上で交わされた会話および共有されたコンテンツをアーカイブするとともに、アーカイブした情報に対する定期スキャン・検索が実行可能になった。
スキャンでは、業界特有の法規制や、組織が定める独自のポリシーに違反した会話を検知するほか、定期レポート作成機能により、リスク査定や部門ごとのトレンド推移などを見える化する。
また、Lyncの会話を定期モニタリングすることで、現状把握や内部統制体制の強化につなげることができるという。さらに、Lyncの会話記録や共有されたコンテンツは長期間保管することが可能なため、緊急事案発生時にはアーカイブした情報に対するカスタマイズ検索などを実行し、迅速に内部監査・インシデント対応ができるとしている。
Lyncは、具体的な施策である「テレワーク」や「フリーアドレス制」を実現できるツールとして人気が高く、幅広い業種で採用が進んでいるが、利用には情報流出の経路になり得る危険性や、従業員による故意・過失を問わない誤用など、一定のリスクがつきまとうという。
追加された新機能の概要は次のとおり。
・Microsoft Lyncへの対応:Lync上で交わされた会話、会話を開始した人と会話の参加者、会話の中で共有されたコンテンツをアーカイブ。サードパーティー製の記録管理ツールConcordanceで使用可能なファイル形式にエクスポートし、監査に備えることも可能。
・構造化されたデータベースへの対応:Microsoft SQL Server、およびOracle Databaseをスキャンし、結果レポートを作成。
・エンタープライズソーシャルネットワークYammerサポートの拡張:従来のYammer Webサイトに加えて、スキャン対象を YammerアプリおよびYammer Webパーツにも拡大。Yammer Webサイト、Yammerアプリから投稿されたメッセージをスキャンし、違反を検知した場合には当該データの削除や管理者への通知が可能。