2月11日に発表された「Postgres Plus Advanced Server 9.4」は、昨年12月にPostgreSQL Global Development Groupよりリリースされた「PostgreSQL 9.4」をベースとして開発され、大規模メモリ環境を最適化するHugePagesへの対応やDWH機能の強化、さらにNoSQL対応のバイナリJSON型などの機能を有している。
「Postgres Plus Advanced Server 9.4」では、データベース・プロセスが利用するCPUやI/Oなどのリソースの割り当てを制御するリソースマネージャが新たに追加されたほか、ハッシュ・パーティションを含むパーティション機能の強化、移行ツールや高速データ・ローダの拡張、SQLプロテクトによるセキュリティ強化など、エンタープライズ向けに大幅な機能拡張が実施されている。
また、データベース管理/監視用GUIツールである「Postgres Enterprise Manager」の新バージョンも同時リリースされている。「Postgres Enterprise Manager 5.0」では、データベースやサーバの稼働情報を要望に応じて独自に収集する機能やストリーミング・レプリケーションによる可用性構成のモニタリング機能など、監視面を中心とした機能強化が実施されているという。
アシストは、「Postgres Plus Advanced Server 9.4」をデータベースとして選定した場合の構築、運用、チューニングなど各種ガイドライン策定にかかる工数削減と、高品質な環境構築を実現する「ガイドライン・パッケージ」をはじめ、「Postgres Plus Advanced Server 9.4」への移行により同製品の機能をフルに活用できるよう支援する「データベース移行支援サービス」などの各種支援サービスを提供するとともに、サービスの拡充を図っていくとしている。
「Postgres Plus Advanced Server」支援サービスの概要は次のとおり。
・「ガイドライン・パッケージ」:アシストのこれまでの支援実績をもとにしたノウハウを集約した「ガイドライン一式」、ガイドラインに関する講義形式の「ガイドライン・レクチャ」、そしてガイドラインに関する質疑応答をパッケージ化し提供。
・「データベース移行支援サービス」:商用RDBMSおよびPostgreSQLから「Postgres Plus Advanced Server」への移行に関する計画策定および移行作業を実施。このサービスでは、移行計画の検討、利用機能の選定、アプリケーション移行、データ移行の支援を実施。