今回構築した情報システム基盤は、サーバ製品「Express5800/ECO CENTER」、仮想化ソフトウェア製品「Windows Server 2012 R2 Hyper-V」、SDN対応製品「UNIVERGE PFシリーズ」、クラウドサービス「Microsoft Office365」などの先進ICT製品・サービスを活用することで、サーバ、ネットワーク、デスクトップの3つの仮想化を実現したもの。
今回導入したシステムの特徴は次のとおり。
1. サーバ仮想化によるシステム集約で、省電力でセキュアな環境を実現
各学校に設置されていたWebフィルタリングサーバやファイルサーバ、認証サーバをセンターに集約。これにより、港区のWebフィルタリングポリシーを集中制御することが可能になり、教職員と児童生徒それぞれに、適切なWebページの閲覧設定をすることが可能に。
また、「Windows Server 2012 R2 Hyper-V」のサーバ仮想化技術と、高密度・省電力型の「Express5800/ECO CENTER」を採用することで、消費電力を押さえたシステムの集約を実現。
2. SDNを活用したネットワーク仮想化によりセキュアな通信環境を実現
SDN対応製品「UNIVERGE PFシリーズ」を活用することにより、各学校単位のセキュリティを確保した通信環境を実現。今後、幼・小中一貫教育の推進にあたり、新たな学校の新設や統廃合が行われた場合でも、ネットワークを止めることなくスムーズに通信環境を追加・変更することが可能。
3. デスクトップ仮想化とクラウド活用により拠点間情報共有を実現
デスクトップ仮想化技術の1つである、リモートデスクトップサービスを活用することで、従来教職員が2台のPCを使い分けて利用していた、インターネット接続可能な「研究用途」と外部接続を行わない児童生徒情報などの個人情報を扱う「教務用途」を、1台のPC画面内でセキュアに使い分けることが可能に。
さらに、クラウドサービス「Microsoft Office365」を活用することで、教職員間のコミュニケーションや情報共有、今後導入を検討しているテレワーク基盤を実現。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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