このシステムは、 NECのメインフレーム用独自プロセッサを搭載し大幅な処理性能向上と消費電力の削減を実現した最新のメインフレームACOSシリーズ「i-PX9800/A100」、および記憶媒体に高性能なSSDを全面採用したACOSシリーズ専用ストレージ「iStorage A5000」で構成されている。
このシステムは、三井住友銀行の勘定系を最新のハードウェアに刷新するもので、メインフレームやストレージに現行システムの後継機を採用し、システム移行時の互換性を確保することで、安全・確実なシステム移行を実現したとしている。
さらに、今後の銀行取引量の増加へ柔軟に対応する処理性能の向上、高い拡張性による長期稼動なども実現しているという。
今回のシステムを構成するACOSシリーズ「i-PX9800/A100」、および「iStorageA5000」の特徴は次のとおり。
◎ACOSシリーズ「i-PX9800/A100」
- メインフレーム用独自プロセッサ「NOAH-6」を搭載し、従来機比約3.5倍となる処理性能と、最小2コアから最大32コアまでの拡張性を実現。
- 消費電力を現行機に比べ60%削減し、TCO削減及び環境保護に貢献。
- OSの上位互換により、現行アプリケーションをそのまま活用可能。
- 万一の故障発生時にも無停止で保守交換が可能など、高い稼働性を実現。
- オープンシステムとの豊富な連携機能を更に高め、ビッグデータ連携ソリューションも提供可能。
◎ACOSシリーズ専用ストレージ「iStorage A5000」
- 最新ハードウェア技術の採用や、記憶媒体として高性能なSSDの全面採用により、従来機に比べ装置性能を最大3倍に向上。
- 従来機に比べ最大2倍となる800MB/Sの高速データ転送を実現。
- 部品点数を大幅に削減することで故障を低減、装置の信頼性を向上。
- キャッシュメモリ故障時でも冗長性を維持しながら高速レスポンスを実現。
- メインフレーム用ストレージで初めてドライブ部を3重化し、2重故障も救済できるトリプルミラーを採用するとともに装置の構成部品はバックボードも含めて完全に冗長化、完全無停止保守が可能な連続可用性を実現。
- 暗号化機能を標準搭載し、データセキュリティを向上。