今回の機能追加により、クラウド・ゲートウェイ・アプライアンスを経由せず、「IBM Spectrum Protect」から直接IBMクラウド上にデータをバックアップできるようになる。
バックアップするデータの特徴に応じて、オンプレミスのオブジェクト・ストレージとクラウドを使い分けることができる。「IBM Spectrum Protect」は、今後、他のパブリック・クラウドにもサポートを拡張する予定だという。
「IBM Spectrum Protect」は、複数のバックアップ・サーバーを統合してコストと複雑性を軽減しながら、モバイル、ソーシャル、「モノのインターネット」などからの増加する膨大なデータを管理できるという。
また、中堅中小企業であれば、追加のバックアップ・サーバーやメディア・サーバー、重複排除アプライアンスが不要になる。ベータ版を利用者を対象に行ったコスト分析の結果から、「IBM Spectrum Protect」ソフトウェアはバックアップ・インフラストラクチャー・コストを平均で最大53%削減できることが確認されているという。
また、「IBM Spectrum Accelerate on Cloud」は、SoftLayerを利用したIBM SaaSソリューションとして「IBM Spectrum Accelerate」を提供する。これにより、ストレージ・ハードウェアの新規購入や、大規模なアプライアンス環境の管理が不要になり、SoftLayer上にブロック・ストレージを迅速に展開できるという。