CTCは、世界的に実績のあるRescale社のHPCクラウドサービスの取り扱いを開始するとともに、HPC環境の設計から構築、すでに保有しているHPC環境との連携、運用・サポート、解析支援までのトータルなHPCサービスを提供する。
「Rescale」は、最新のハードウェア技術を使用した、800万台のサーバから提供するクラウド型の解析シミュレーションサービス。計算規模や時間に応じた従量課金制のサービスで、サーバやストレージ等の ITリソースに加えて、構造解析、流体解析、量子化学計算などの100以上のシミュレーションソフトウェアをSaaSサービスとして提供している。
世界で30か所以上の高セキュリティなデータセンターを使用してサービスを提供しており、業務のセキュリティレベルに応じて、日本を含めて拠点を限定したサービスの利用も可能だという。
「Rescale」により、直観的な操作画面や既存システムと連携するためのAPI機能、シミュレーションに特化したワークフロー機能などにより、ユーザー企業は、解析時間に加えてHPC環境の調達や設定にかかる時間も短縮でき、本来の研究・開発業務に集中することができるとしている。データ解析やシミュレーションの期間を全体で2~4割に短縮した実績もあるという。
CTCは、長年、製造業向けにシミュレーション技術を使用した CAD、CAE関連のソフトウェアやシステムを提供しており、気象や建築・土木、製薬やゲノム関連では解析支援も行ってきた。
解析・シミュレーション分野で蓄積したノウハウを活用し、Rescale社のクラウドサービスを中心としてトータルなHPCサービスを提供していくとしている。
「Rescale」の主な特徴は次のとおり。
1. 解析時間を短縮する大規模なHPC環境:世界30か所以上のデータセンターを使用して800万台以上のサーバからHPCクラウドを提供。全体で1,400ペタFLOPS以上の計算能力があり、解析時間を短縮し、研究・開発速度を向上。
2. 豊富な解析ソフトウェアを提供:構造解析、流体解析、量子化学計算などさまざまな業界、解析にあわせた100を超えるソフトウェアを利用可能。ユーザーの自社開発ソフトウェアも利用可能。
3. HPCに最適化されたコンピューティングリソース:近年、科学技術計算での利用が普及しているGPUや、高速なネットワークを形成するインフィニバンドなど、HPCに特化したコンピューティングリソースが利用可能。また、各リソースは毎月で最新製品に更新されるため、常に高速なHPC環境を用意。