新製品は、従来機比で処理性能2倍、最大構成時容量2.8倍の「iStorage HS8」と、従来機比で処理性能を1.5倍に向上させた「iStorage HS3」で、順次海外でも販売を開始する予定だという。
発表されたのは、次のモデルとソリューション。出荷はいずれも10月30日を予定。
- シングルノードモデル/iStorage HS3-50(8TB):298万円~、ノード本体、基本制御ソフトウェア
- スケールアウトモデル/iStorage HS8-50(12TB):900万円~、ハイブリッドノード本体x1、基本制御ソフトウェア
- 増設ハイブリッドノード:2,400万円、ハイブリッドノード(48TB)x1、(通信・データ圧縮処理機能、データ保管機能)
- 増設ストレージノード:1,450万円、ストレージノード(48TB)x1、(データ保管機能)
- クラウドバックアップソリューション:338万円~、iStorage HS3、High Speed Data Transferオプション
- 高速フルバックアップソリューション:338万円~、iStorage HS3、OpenStorage Suiteオプション
1. 運用の拠点集約や高速化を実現する2つのソフトウェアオプション
・クラウドバックアップソリューション向けオプション機能
「High Speed Data Transfer option」は、複数拠点からのバックアップを1か所に集約可能にするバックアップシステムを、プライベートクラウド型で構築するのに最適なソフトウェアオプション。
この製品は、バックアップサーバ側で重複排除を実施し「iStorage HSシリーズ」専用の高速な通信方式を活用することで、回線コストおよびバックアップに必要な時間を大幅に削減したクラウドバックアップ運用を実現。
・高速フルバックアップソリューション向けオプション機能
「Open Storage Suite Option」は、Symantec社のバックアップソフトウェアNetBackupと「iStorage HSシリーズ」を連携させるソフトウェアオプション。従来のフルバックアップ運用を変更することなく、初回のフルバックアップ以降は、自動で差分データのみを転送し、「iStorage HSシリーズ」内で新たなフルバックアップを自動合成することで、高速なバックアップ運用を実現。
2. 従来機比で処理性能2倍、最大構成時容量2.8倍の「iStorage HS8-50」
通信・データ圧縮処理機能とデータ保管機能を搭載した「ハイブリッドノード」の処理性能を従来機比2倍に向上。NEC独自のグリッド・ストレージ技術を活用し、データ保管機能に特化した「ストレージノード」と合わせて、最小1ノードから最大165ノードまで拡張可能で、最大構成時に従来機比2.8倍の論理容量103PB(物理容量7.9PB)が可能。
また、複数のノードに分散してデータを保存することで多重障害に備える分散冗長配置技術も搭載しており、基幹システムやビッグデータ活用のために長期保管が求められるシステムに最適。1ノード構成でコストを抑えた導入を実現するシングルノードモデル「iStorage HS3-50」は従来機比で処理性能を1.5倍に。