「Kaspersky Security for Virtualization Agentless」は、仮想マシンごとのインストールが不要なエージェントレス方式を採用しており、仮想アプライアンスでアンチウイルスやネットワーク攻撃対策を実現する。
従来のウイルス対策製品を各仮想マシンに導入した場合は、アップデートストーム/スキャンストームが発生しやすくなり、パフォーマンスに大きな影響が出ることがあるが、この製品は、仮想化マシンを効率よく保護し、システム負荷を軽減して仮想マシンの集約率向上を可能にするという。
今回の新版では、新たにVMware vSphere Serverの負荷軽減の仕組みを採用するとともに、各仮想マシンのセキュリティ情報をさらに可視化する運用管理機能を強化しており、大規模運用の場合において、より大きな効果を発揮するとしている。また、VMware vSphere 6.0に対応している。
新版の主な拡張機能は次のとおり。
・VMware vSphere 6.0対応
・「Kaspersky Security for Virtualization」のセキュア仮想マシンとVMware vCenter Serverの通信負荷を軽減する、新開発のVirtual Infrastructure Integration Server (VIIS)コンポーネントの採用により、VMware vCenter Serverへの通信負荷を代替し、大規模環境においてもvSphereのパフォーマンス低下を抑制。
・マイクロソフトが推奨するスキャン除外対象の設定情報を規定値としたほか、除外設定のワイルドカード指定、設定情報のインポート/エクポート機能により、導入先の環境に合わせたポリシーの設定を容易に実施。
・管理ツールのKaspersky Security Centerに、 仮想マシンの電源オフと一時休止の状態表示およびスキャンしたオブジェクトの数、定義データベースの詳細情報の表示が可能に。単一コンソールで仮想マシンも管理できるため、運用管理業務の生産が向上。