「SAP HANAメニュー」の提供により、「Enterprise Cloud」上で「SAP HANA」を含む基幹システムを、短期間かつ低コストに、導入から運用まで実施することが可能になったという。
「SAP HANAメニュー」の特徴は次のとおり。
(1) 初期費用無料かつ最低利用期間なしで「SAP HANA」環境をクラウド提供
インメモリデータベース「SAP HANA」を企業向けクラウドサービス「Enterprise Cloud」上で、初期費用無料かつ最低利用期間のない、利用期間に応じた料金で提供。これにより、従来必要だった「SAP HANA」アプライアンスの購入が不要となり、低コストかつ導入期間を大幅に短縮して「SAP HANA」の利用を開始できる。
(2) SAP社が規定するシステム性能などの各種基準値をクリアしたTDIモデルによる提供
「Enterprise Cloud」のベアメタルサーバーと、NFS接続が可能かつ大容量ファイルを高速処理できるファイルストレージに、「SAP HANAメニュー」を組み合わせ、TDI(テーラード データセンター統合)モデルに準拠した「SAP HANAセット」として提供。これにより、TDIモデルをクラウドサービスとして利用可能となり、開発・検証・本番環境のシステムとして迅速かつ安定的に利用できる。
(3) グローバル統一仕様によるサービス利用
NTT Comは、SAP Outsourcing Operations Providersとして、「Hosting」「SAP HANA」および「Cloud Services」の3つのカテゴリでグローバル認定を取得している。今回、「Enterprise Cloud」に、「SAP HANAセット」を追加することで、SAPに関するクラウドプラットフォームとマネージメントサービスである「Global Management One」を、グローバルかつ一元的に提供する。これにより、グローバルにビジネスを展開する顧客企業のグローバルガバナンス統一とIT運用保守トータルコスト削減が可能。