今回のアップデートでは、「m-FILTER MailAdviser」における従来の誤送信防止機能のセキュリティ面と利便性を強化し、Microsoft Outlook利用時に添付ファイルにパスワードをかけなくても、外部へのメール送信の際に自動で「FinalCode」に暗号化される新機能を搭載したことで、誤送信防止対策にメールゲートウェイを配置できない企業も手間をかけずに簡単にメールセキュリティとファイルセキュリティの両方を導入できるようになるという。
新機能により、送信者がポップアップ画面でメールの内容をチェックした後、添付ファイルを自動的に「FinalCode」で暗号化して送信できる。「FinalCode」で開封ユーザー・グループを限定してファイルを暗号化するため、メール受信者が第三者への転送によっておこる間接情報漏洩(2次漏洩)のリスクも抑制できる。
なお、従来の機能である誤送信防止用ポップアップ画面起動も行えるため、送信内容・添付ファイルの最終確認による従業員の誤送信防止意識向上も行いつつ、高度な情報漏洩対策にも対応する。
さらに、「FinalCode」で暗号化されたファイルは、組織構造や役職・役割に応じてセキュリティポリシーを柔軟に設計できる機能を強化した「FinalCode」Ver.5で搭載された新機能「複数権限設定機能」の利用も可能なため、1つのファイルに複数の権限セット(ファイル閲覧者・ファイル操作権限の組合せ)も行うことができる。
また、「宛先アドレス組合せ確認」機能も付与された。送信メールの宛先アドレス(To、Cc、Bcc)の組合せパターンを学習させ、よく送る宛先アドレスの組合せの場合にはポップアップせず、初めて送る宛先アドレスの組合せの場合にだけポップアップさせる。
この結果、必要最低限のポップアップを表示させることで、ユーザーのチェック慣れを低減させ、誤送信の防止を図れるようにする機能になる。加えて、対応メーラーとして、Outlook 2016(32bit版)が追加された。