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HPE、業界最大容量のSSDをリリース、Docker連携およびデータ保護ソリューションも強化

 発表された製品は次のとおり。(製品名、希望小売価格・税抜、販売開始日の順)

  • HPE 3PAR StoreServ用7.68TB SSD:6,040,000円~/6月16日販売開始
  • HPE StoreEver Archive Managerソフトウェア/1,380,000円~/6月16日販売開始
  • HPE StoreOnce Recovery Manager Central v3.0:100,000円~/8月提供開始予定(v2.0は販売中)

 今回、「3PAR StoreServ」ファミリーにおいて、7.68TBと15.36TBの新しい3D NANDソリッドステートドライブ(SSD)へ対応した。これにより、「HPE 3PAR StoreServ」は、業界最高の密度と拡張性を誇るオールフラッシュアレイとなり、シングルシステムで利用可能なSSD容量としては最大の24PBに対応、同クラスの他社オールフラッシュシステムとの比較では12倍の高密度化を実現したとしている。2年前と比較して、「HPE 3PAR」のフラッシュ密度は16倍上昇し、ギガバイトあたりのコストは40%低くなっているという。

 こうした大容量SSDのサポートは、次にあげる2つの主要技術によって実現した。1つめは、特許取得済みの3PAR技術である「3PAR Adaptive Sparing」により、パフォーマンスや復旧力を犠牲にすることなく、あらゆる規模のSSDを5倍の耐久性で利用できる。2つめは、「3PAR Express Layout」で、3PARストレージコントローラからSSDへの同時アクセスにより、スループットの向上を実現した。

 コンテナ技術は、アプリケーションの開発とデプロイの柔軟性を高める新たなアプローチで、エンタープライズの顧客はDevOpsの手法を支持しており、高可用性の永続的ストレージの利用が、本番運用の要件になっているという。

 それに応えるため、ClusterHQ社との協業を通じ、HPEはOpenStackの公式リリースの一環として、Docker-OpenStackドライバーを提供してきた。今回、「Docker-Integrated Volume Plugin for HPE 3PAR StoreServ Storage」を公式リリースした。

 Dockerエンジンと統合されたドライバーは、コンテナ向けの永続的ストレージを実現する。Dockerを使用した仮想化、またはベアメタルのコンテナ環境向けに、永続的ストレージとしてフラッシュに最適化された「HPE 3PAR StoreServ」アレイを使用できる。

 この統合機能により、コンテナ化されたアプリケーションは、永続的ストレージ機能だけではなく、データ暗号化、Quality of Service(QoS)、スナップショット、レプリケーション、重複排除等の機能を活用できるという。

 フラッシュの使用がデータセンター全体に広がる中、従来の手法を大きく超えるパフォーマンスや、強固なセキュリティを確保することが重要な要件となっている。「HPE Recovery Manager Central(RMC)」は、従来型のバックアップテクノロジーと比べて、最大23倍のスピードで、アプリケーションスナップショットを「3PAR」フラッシュから、バックアップストレージに直接移動させることで、これを解決した。

 その結果、リスクが軽減されるだけでなく、「HPE StoreOnce」の優れた重複排除により、容量要件が95%以上軽減されるという。

 HPEではまた、「HPE RMC」アプリケーション連携のエコシステムを強化し、Oracleデータベース、SAP HANA、3PAR File Personaに対応した。既に提供中のVMware、Microsoft SQL向けアプリケーション連携データ保護機能に、新たなアプリケーションが加わることになる。

 「3PAR」は、業界で最も定評あるフラッシュプラットフォームの1つとして、統合型のファイル、ブロック、オブジェクトアクセスをサポートしているが、これらに加えて、セキュリティ機能やアーカイブ機能により、統合データアクセスを強化する。

 ・「3PAR File Persona」の機能拡充:ファイルロック機能により、データの一貫性を保護し、ガバナンスをサポート。また、Windows環境のセキュリティを強化し、マルチプロトコル環境で、よりシームレスなグループファイル共有を提供。

 ・「HPE StoreEver Archive Manager」ソフトウェア:「3PAR」のファイルデータをテープにオフロードしアーカイブする。データ保持コストを削減しつつ、あたかもオンライン状態であるかのような、透過的なデータアクセスを実現。

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