買収の対象となるTablusはデータ漏えい防止などの技術に強みを持つカリフォルニア州サンマテオの未公開企業。金額などの詳細は明らかにされていないが、手続きは2007年第4四半期に完了する見通し。実現すれば、RSAのデータ・セキュリティ戦略は大きく前進するだろう。
RSAは、Tablusの持つデータ発見などの技術と、EMCの持つデータ管理技術とを組み合わせることで、シンプルなポリシーに基づいてすべてのデータを管理できるプラットフォームの提供を目指すとのこと。
「情報セキュリティへの関心が高まっている現在、非常に多くの企業が、自社が何のデータを持っているのか、また、それがどこにあるのかを正確に把握することの難しさに気づき、また、その実現に心を砕いている。安全を実現するためには、自分の管理下にデータを置くことが必要だが、そのためにはまずデータの所在をつきとめ(data discovery)なければならない。データの発見に強みをもつTablusを獲得することで、我々はさらに良質な情報セキュリティサービスを提供できるだろう」(アート・コビエロ氏/EMC上級副社長、RSA社長)
【参考】 RSA, The Security Division of EMC, to Acquire Tablus(リリース)