このため、NEC内でAWS技術専任として組織化したCoE(Center of Excellence)で先端のAWSナレッジの集約を図るとともに、AWSの認定資格の最上位である「Solutions Architect Professional」をNECグループで育成、2017年度に50名体制に増強する。
また、クラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」で培ったクラウド運用のノウハウを活かし、AWS環境のモニタリングや自動化等による新しい運用支援サービスを提供、AWS環境をより効率的に活用したいという顧客ニーズに対応するという。これら支援体制強化の取り組みが評価され、10月にAWSマネージドサービスプログラム(MSP)の認定を取得したという。
このたびのAWS対応強化のポイントは次のとおり。
1. AWS環境への移行支援
既存のオンプレミス環境を最適な形でAWS環境へ移行するには、「オンプレミス環境」を詳細に把握し、「AWSの各種機能」を熟知したうえでAWSの特性に合わせた形で、現実的な移行設計を行うことが重要だ。
NECでは官公庁・企業向けに多数のミッションクリティカルシステム導入実績・ノウハウを有しており、200名以上のAssociateクラスのAWS技術者から厳選し、今後50名規模のProfessionalクラスのAWS認定技術者を育成することで、既存システム環境とAWSの適合を理解した上で、スムーズな移行を支援する。
2. AWS環境の運用支援
AWSでは、実際のビジネス状況に応じて柔軟にインフラ変更が可能だが、既存のオンプレミス環境の運用ノウハウがそのまま適用できるわけではない。NECでは、MSP取得時に評価されたAWSクラウドの運用ノウハウ、「NEC Cloud IaaS」のノウハウなどを保持しており、このノウハウに基づく運用支援サービスを提供することで、企業の運用負担を軽減し付加価値の高い作業に注力することが可能になる。