統合型マーケティング支援市場の2015年度の売上金額は67億円、前年度比55.8%増と大幅な増加となった。統合型マーケティング支援への注目が近年急速に高まっており、参入ベンダーの拡大に伴い市場は急速な伸びを示している。2016年度も同59.7%増と引き続き高い伸びが見込まれる。
この市場を、パッケージとSaaSの提供形態別で比較して見ると、2015年度はSaaS市場が前年度比83.3%増とパッケージ市場(21.1%)を大きく上回る伸びを示した。2016年度も同75.0%増と引き続き大きな伸びが見込まれ、今後もSaaS中心に導入が進むと予測している。ITRでは、2020年度のパッケージ市場は45億円、SaaS市場は161億円を見込んでいる。
ITRのシニア・アナリストである三浦竜樹氏は、「マーケティングのデジタル化が進む中、マーケティング担当者が多様なチャネルから得られる膨大なデータ全てを分析・活用することは困難になりつつあります。大量のデータの分析およびその結果から最適解を迅速に導き出すために、AI(人工知能)を搭載または連携する統合型マーケティング支援製品・サービスが登場し始めています。今後、AIによる更なるマーケティングの自動化の進展とともに、市場が拡大していくと予想されます」とコメントしている。
この発表について詳しくは、ITRが発行した「ITR Market View:マーケティング管理市場2017」にまとめられている。