このサービスは、IT資産管理・ライセンス管理「License Guard」のラインアップの1つとして、ソフトウェアライセンス管理分野で世界的に多くの実績を持つフレクセラ・ソフトウェアの製品を活用し、ライセンス管理業務を支援・代行するサービスになる。企業はこのサービスを導入することにより、利用しているソフトウェアのライセンスが適正化され、ライセンス自体に掛かるコストや監査時の対応コストなどの削減を見込むことができるという。
「ITコスト削減」を行うための見直し対象の1つとして、サーバーソフトウェアのライセンス費用および保守費用がある。例えば、主にCADやPLMソフトウェアなどに利用されるフローティングライセンスでは、利用者が使いたいときに使えるように、企業は比較的余裕をもってライセンスを購入しているケースがあるという。
また、ERPソフトウェアなどのユーザーライセンスについても、従業員の異動や退職を加味せずに、新規ライセンスを定期的に購入してしまい、不要な費用として計上されているケースも少なくない。さらに、昨今では仮想化やクラウド技術を使用した環境構築に注目が高まっており、複数の物理サーバーを集約して利用する場合や、マルチベンダー化したシステムに対するソフトウェアライセンスの集約・適正化も課題となっている。
こうした背景の下、日立システムズは、IT資産管理・ライセンス管理「License Guard」のラインアップを強化するという。IBM、Microsoft、Oracle、SAPなど各主要ベンダーのソフトウェア製品のライセンス最適化を支援する「サーバーライセンス管理サービス」や、主にCADやPLMなどのソフトウェア製品に適用されているフローティングライセンスの利用状況をリアルタイムで把握し、最適化を支援する「フローティングライセンス管理サービス」を追加する。
また、各ライセンスにおいて、企業が保有しているライセンスや利用状況を確認し、レポートとして報告するなど、ライセンス管理の運用を代行する「サーバーライセンス見える化運用サービス」「フローティングライセンス見える化運用サービス」の提供も開始する。
さらに、日立システムズが今回新たに提供開始したサービスと、従来から提供しているサーバー運用やマルチベンダー保守などの各種サービスを組み合わせて提供し、サーバーライフサイクル管理を代行することも可能だという。
今回、ラインアップに追加されたサービスは次のとおり。
・「サーバーライセンス管理サービス」
「FlexNet Manager for Server」を用い、各サーバーライセンスを管理するサービス。保有ライセンスと利用ライセンスの確実な把握を実現する。また、各ベンダーの監査の際に活用可能なレポート生成機能も備えている。さらに、ハードウェアの環境設定/仮想マシンのホスト間移動/新しいソフトウェア製品のインストールなどの作業をシミュレーションすることで、変更後のライセンス状態を想定し、事前にコストを把握することができる。
・「サーバーライセンス管理見える化運用サービス」
サーバーライセンス管理サービスのオプションサービスとして、定期的にサーバーライセンスの保有・利用状況などを確認し報告。
・「フローティングライセンス管理サービス」
「FlexNet Manager for Engineering Applications」を用い、主にCADやPLMなどのソフトウェアに適用される「フローティングライセンス」を管理するサービス。これにより、リアルタイムに実際の利用状況が把握できる。利用状況に応じたライセンス保守登録が可能となり、コスト削減とコンプライアンス順守を実現。
・「フローティングライセンス見える化運用サービス」
フローティングライセンス管理サービスのオプションサービスとして、定期的にフローティングライセンスの保有・利用状況などを確認し報告。