「SDx+M」ソリューションの特徴
(1) 柔軟・迅速に最適な組合せを実現するハイブリッドICT
ハイブリッドクラウド:多様なクラウドサービスやオンプレミスシステムを、用途に応じて自由に組み合わせることができる。例えば、基幹系システム向けのプライベートクラウド、クラウドネイティブアプリ向けのPaaS・パブリッククラウドなどを柔軟に利用できる。
ハイブリッドネットワーク:多様な種類のネットワークを柔軟に組み合わせ、国内外の拠点のみならず、今後さらに増加が見込まれるスマートフォンやIoTデバイスなどをシームレスに接続できる。これにより、コスト最適化・迅速な拠点展開などを実現。
(2) ICT環境全体の柔軟性・俊敏性を実現するセキュアなネットワーク接続
クラウド間接続:さまざまな事業者が提供するクラウド間およびクラウド・データセンター間を大容量の高速ネットワークで低コスト・オンデマンド・セキュアに接続。
クラウド-拠点・端末間接続:世界中の拠点・端末からクラウドへの閉域ネットワーク接続を、低コスト・オンデマンド・セキュアに実現。
(3) グローバルに広がる複雑なICT環境全体の効率的なマネジメント
見える化:クラウド・ネットワークからアプリケーションまで、ICTリソースの利用状況を一元的に見える化し、システム運用負担の軽減・利用状況最適化を実現。
セキュリティ・運用管理の自動化:各種ログの相関分析による未知の脅威の検知に加え、SD技術を活用した自動連携防御機能を提供。また、監視などの定期運用を自動化し、複雑化したICT環境の効率的なマネジメントを実現。
「SDx+M」ソリューションを実現するサービスの強化・拡充
(1) Software-Defined Network Service(SD-NS)[3月30日提供開始]
「SD-NS」は、専用線・IP-VPN・インターネット・モバイルなど複数の回線上で、ソフトウェア制御によりオーバーレイネットワークを柔軟に構築・管理できるSD-WANサービス。これにより、拠点の端末からクラウドまでを、用途に応じた最適なベース回線(アンダーレイ)を選択・組み合わせてつなぐことができるため、新しいアプリケーションの導入、組織改編によるネットワーク変更などに迅速に対応できる。
また「Microsoft Office365」などのSaaS利用時には、企業のセキュリティポリシーに応じ、拠点からインターネットへの直接接続と、インターネットゲートウェイ経由での接続とを使い分けることもできる。 さらに、現在提供中の「Arcstar Universal One」アドバンストオプションを組み合わせ、各種NFVを利用することで、より効率的・ダイナミックなネットワーク構築が可能。
(2) Software-Defined Exchange Service(SD-Exchange)[3月30日提供開始]
「SD-Exchange」は、NTT Comが提供する「Enterprise Cloud」(企業向けクラウド)、「Nexcenter」(コロケーション)、そしてAmazon Web Servicesなどを含む複数のクラウドサービス間を、グローバルシームレス・高速・セキュアに接続できるサービスで、世界7か国/地域の8拠点より提供を開始する。また、セキュリティやロードバランサーなどの付加機能をオンデマンド・低コストで利用することもできる。
これにより、用途によって異なるデータが蓄積されるクラウド間のデータ交換やバックアップなどに必要な接続環境を、ソフトウェア制御で自由に必要帯域を選択し即座に構築するなど、ハイブリッドクラウド・マルチクラウド環境の柔軟・迅速な構築が可能となる。
(3) Software-Defined LAN Solution(SD-LAN)[提供中]
「SD-LAN」は、堅牢性と柔軟性を兼ね備えたオフィスLAN環境を構築するソリューション。LANの利用状況の可視化や簡単・オンデマンドな変更・管理を実現。「コアSD-LAN」「エッジSD-LAN」「レガシー集中管理」の3タイプ/4ベンダーの製品を提供中で、LAN環境の刷新から部分的な導入まで、多様なニーズに対応。
また、マネージドセキュリティーサービス「Wide Angle」の「プロアクティブ レスポンス」を合わせて利用することで、標的型攻撃などのサイバー攻撃によってマルウェアに感染し遠隔操作されている端末の通信をリアルタイムで遮断、感染の拡大や情報漏洩を抑制する。
(4) Global Management One [3月30日新機能提供開始]
マネージドICTサービス「Global Management One」は対象サービスに「SD-NS」「SD-Exchange」「SD-LANソリューション」を加え、ICT環境全体について、設計・構築から保守・運用、分析までフルライフサイクルサポートをグローバルに実現。
これにより、エンジニアリソースに気を配る必要がなく、安心して新たな技術を取り入れた「柔軟で俊敏性の高いICT環境」を利用可能となる。
(5) Cloud Management Platform(CMP)[3月30日新機能提供開始]
Enterprise Cloud、AWS、Microsoft Azureなどのクラウドサービスや、企業が構築したオンプレミスシステムを一元的に管理できる「Cloud Management Platform」が機能を拡張し、「SD-NS」や「SD-LANソリューション」における対象機器のリソース情報の表示、「SD-Exchange」における接続先サービスのリソース情報の表示が可能となる。