データセンターやパブリッククラウド事業者はもちろん、プライベートクラウドやハイブリッドクラウドを構築する多くの企業でも、より高パフォーマンスで拡張性の高いネットワークが必要とされている。
また、昨今はさらに、HCI(ハイパーコンバージド・インフラストラクチャー)の導入加速により、リクエストに対して複数台のサーバーから同時に応答があるため、大量のリクエスト発生時に、ミリ秒単位の一瞬の間に、爆発的に通信データ量が増大する“マイクロバースト”と呼ばれる現象が継続的に起こりやすい環境になっているという。
通信の遅延や品質の低下につながるマイクロバーストは、スイッチのチップ性能の限界にも大きく起因する。また、マイクロバーストは、ミリ秒単位でのネットワークトラフィックを測定していなければ発見できないという課題もある。
「Cumulus One」にバンドルされる「Cumulus Linux」は、LinuxベースのネットワークOSのため、周辺ツールやハードウェア含め、低コストで拡張性の高いネットワークを実現できるという。
「Cumulus Linux」を稼働させる「Mellanox Spectrum」ベアメタルスイッチは、パケットロスが発生せず、低レイテンシーを誇る独自開発のネットワーク処理用ASIC(特定用途向けIC)である「Mellanox Spectrum」を搭載した高速イーサネットスイッチになる。
これらを組み合わせた「Cumulus One」は、ネットワークの遅延のマイクロ(百万分の一)秒単位での可視化、マイクロバーストの検知やボトルネックの特定も可能で、導入コストと運用コストを同時に削減できる、高パフォーマンスで、費用対効果の高いネットワークインフラを実現できるとしている。
■SDNパッケージ「Cumulus One」の構成
- Mellanox Spectrum 40GbE 1U switch QSFP28 ports 1台
- スイッチ用電源ケーブル 2本
- Cumulus Linux v3.3 1ライセンス
- 上記製品群の1年の保守
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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