仮想化技術やクラウドサービスの急激な発展、モバイルワークの浸透などにより、企業ネットワークのトラフィック量は急速に増加を続けている。一方で従前の企業ネットワークは設備が複雑で帯域を柔軟に変更することが難しく、帯域不足やそれに伴う業務の非効率化が企業の課題となっているという。
今回MKIが提供を開始するSD-WANは、ネットワーク機器をソフトウェアで集中制御するSDN(Software-Defined Networking)をWANに適用したもの。WANをより柔軟に運用することが可能になり、運用・監視コストの低減や、迅速なネットワーク環境の構築、セキュリティの向上が実現できるという。
■Versaのソリューションの特徴
- 高いセキュリティ機能を提供し、WAN内で統一したセキュリティポリシーの実装や、拠点毎に必要に応じたセキュリティルールの適用が可能
- マルチテナント機能などキャリアグレードのサービスを提供
- SD-WANコントローラをオンプレミスで提供可能
■Versa SD-WANプラットフォームの構成
- Versa FlexVNF:ルーティング、セキュリティの機能を提供しコアとなるプラットフォーム
- Versa Director:Versa FlexVNFのプロビジョニング、管理、監視機能を提供するコントローラ
- Versa Analytics:Versa FlexVNFからデータを集めネットワークを可視化する分析エンジン
■「M-ANVO SD-WAN」について
MKIでは2017年4月より、マネージド型ネットワークサービスの「M-ANVO」を提供しており、今回「M-ANVO」のオプションとしてVersaのSD-WANを利用した「M-ANVO SD-WAN」の提供を開始する。
「M-ANVO SD-WAN」は特定のキャリアに依存しないマルチキャリアのWAN環境において、回線を高速化し、アプリケーション毎に最適な回線を振り分けるほか、セキュリティ機能を提供する。「M-ANVO SD-WAN」の活用は、企業ネットワークにおいてWANの効率化と高度なセキュリティを実現するという。