最新版では、マイクロソフト社のデータベースSQL Server 2017(Windows/Linux)そして、オラクル社のデータベース・サービスであるOracle Database Cloud Service、Oracle MySQL Cloud Serviceに対応した。
主力製品である「ACMS E2X」と「ACMS B2B」が導入されるOS環境は、Windowsが約60%、Linuxが約30%で、これら製品の管理データベースとして利用されるのが、SQL ServerとOracle Databaseでそれぞれ約40%を占めているという。
この導入状況から、WindowsとLinuxのクロスプラットフォームをサポートするSQL Server 2017は、Linux環境でACMSを検討している企業に対し、データベースの選択股を広げることができることから、今回のバージョン4.7において、早期にSQL Server 2017をWindows/Linuxの両方で検証を完了したという。
一方、EDI環境の大きな変化として、4月6日にNTT東西から「固定電話網のIP網移行後のサービス及び移行スケジュールについて」の発表がある。この移行スケジュールによれば、2024年初頭を目途に、固定電話網を利用したJCA、全銀BSC、全銀TCP/IPといった従来型EDI環境が使えなくなり、企業は従来型EDIからインターネットEDIへの移行を検討せざるを得ない状況になる。
DALは、EDI環境に大きなインパクトを与えるこの発表を受け、今後インターネットEDIが普及するに伴いクラウドやサービスの利用が拡大するとの予想から、Microsoft Azure、AWS、Oracle Cloudなどさまざまなクラウドやサービスへの対応を積極的に進めており、より経済性・柔軟性・信頼性の高いEDI環境の構築を支援していくとしている。
1. 稼働環境の充実
・サポートするデータベース
- Microsoft SQL Server 2017
- Microsoft SQL Server 2017 on Linux
- Microsoft SQL Server 2016 SP1
- Oracle Database 12c Release 2
- MySQL 5.6 / 5.7
・Oracle Cloudのデータベースをサポート
- Oracle Database Cloud Service
- Oracle MySQL Cloud Service
2. 通信機能強化
・通信コマンドアダプタの追加:通信コマンドアダプタは、ACMSの通信ポートを利用し任意のコマンドを起動できる機能。
・オプション製品のファイル交換ツール「ACMS Web/deTrade II」が以下のブラウザをサポート
- Microsoft Edge
- Google Chrome
- Mozilla Firefox
3. セキュリティの強化
インターネットEDIの通信プロトコルであるEDIINT AS2手順の送受信において、次世代の暗号アルゴリズムであるECDSAで署名された証明書をデジタル署名/暗号化で利用可能になり、よりセキュアなデータ交換を実現。