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Db2メッタ斬り!

「SAP環境のデータベースにDb2を使えば大きくコストを下げられる」とIBMが主張する理由

 データに改めて重きを置く。そのためにIBMは、老舗データベース製品「DB2」を「Db2」へと変えブランドの再構築を行っている。そのデータから価値を得るには、新たな投資が必要となる。そのためのお金をどこから生み出せばいいのか。「データベースインフラのコストを削減し、その分をビジネスに価値を生む新たなIT投資に回します」と語るのは、ヨーロッパ地域全体のDb2 SAPテクニカルセールスチームのリーダを務めるゲルシャット・クチューク氏だ。彼は他社製品対する豊富な知識を武器に、SAP環境のデータベースインフラをDb2にするプロジェクトに多数携わっている人物だ。

ヨーロッパではSAP ERPのデータベースをDb2にする企業が数多くいる

ゲルシャット・クチューク氏
ゲルシャット・クチューク氏

 多くの企業が、ITコストの削減に取り組んでいる。その方法はクラウド化だったり、アプリケーション更新タイミングでのインフラの見直しだったりする。そんな中SAPの裏で動くデータベースを移行することでコスト削減ができると語るクチューク氏。SAP ERPは、さまざまなデータベースで動く。Db2は、すでに世界で10万件以上のSAP ERPのデータベースとして実績がある。

 「ヨーロッパでは、コスト削減のためにOracle DatabaseからDb2へ移行する例は多く、すでに1,000社以上の移行プロジェクトを行いました」(クチューク氏)

 顧客がSAPのデータベースにDb2を選ぶ理由には、ストレージコストの削減がある。Oracle Databaseの非圧縮状態と比べ、Db2のBLU圧縮機能を使うと90%ほど、Oracleで圧縮機能を使っている場合でも40%ほどストレージを圧縮できるとクチューク氏。これは分析環境のSAP BWの試算で、OLTPのSAP ERPでもOracleの非圧縮で10テラバイトほどのストレージが3.5テラバイトほどになると、クチューク氏は自信を見せる。

 もう1つIBMが主張するのがライセンスコストの削減だ。「実際にはディスカウントもあり一概には言えないが、OracleからDb2への移行で50から80%のライセンス費用を削減できる場合もあります」。アナリティクス性能などが向上すれば、それもハードウェアリソースの削減につながりコストを下げられると主張する。

 「SAPのデータベースをDb2にすることで、一時的なCAPEXもランニングコストとなるOPEXも削減できます」(クチューク氏)

 さらにストレージやサーバーを縮小できれば、エネルギーコストやスペースの削減にもつながる。もう1つクチューク氏が主張するDb2のメリットが、パッチ適用頻度がDb2では低い点だ。SAP HANAやMicrosoft SQL Server、Oracle Databaseが1、2ヶ月に1度ほどの頻度でパッチを当てるのに対し、Db2は5ヶ月に1度程度。パッチ適用のサイクルが長いことは、運用管理コストの削減につながる。

Db2 BLUの動的インメモリカラムナは一味違う

 SAPではSAP BWA(Business Warehouse Accelerator)の今後の更新をしないと表明している。これはSAP BWの環境を、今後はSAP HANAへ移行させる意図があるのだろう。とはいえすぐにHANA化をしないユーザーは、代替え策を模索しなければならないことに。乗り換え先としてIBMでは、Db2 BLUの動的インメモリカラムナ機能の利用を提案している。

 Db2の動的インメモリカラムナ機能は、SAP HANAやOracle Databaseのものとは一味違うとクジューク氏。実際10テラバイトのSAP BWの環境で、膨大なデータの読み書きが発生すると想定したケースで比較すると、これに対応する性能を発揮するのに必要となるハードウェアスペックはデータベースごとに大きく異なるとIBMでは試算する。HANAがRAMのサイズで5,000から6,000ギガバイト、CPUコアの数で360、OracleもRAMのサイズは同様でコア数は312から375が必要になるところ、Db2 BLUの場合はRAMが256から512ギガバイト、CPUコア数は16から32あれば良い。

 「Db2 BLUなら必要なハードウェアは非常にコンパクトで済みます。2年間ほどでさらにデータベース規模が成長すると考えれば、この差は大きく影響するでしょう。キャパシティのプランニングでも、Db2以外のデータベースでは最初からかなり大きなものを用意しておく必要があります」(クチューク氏)

TCO削減を実現するためには?」PPT14ページ★★
TCO削減を実現するためには?
動的インメモリカラムナ Db2 BLUのテクノロジー①

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積極的にPoCを実施し最適なデータベースを見極める

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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