SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Security Online Day 2025 春の陣(開催予定)

2025年3月18日(火)オンライン開催

Enterprise IT Women's Forum

2025年1月31日(金)17:00~20:30 ホテル雅叙園東京にて開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

DB Press

Publickey 新野淳一氏とDB Online 谷川耕一氏が対談、業界ご意見番が見たOracle OpenWorld 2017


 オラクルのクラウドは他と比べて実際どうなのか、オラクルのクラウド戦略はどう変わるのか――2017年12月7日、Oracle CloudWorld Tokyo 2017にて、DB Onlineチーフキュレーターの谷川耕一氏とPublickeyの新野淳一氏が米サンフランシスコで開催されたOracle OpenWorld 2017で発表された内容や、オラクルのクラウド戦略の方向性について意見を交わした。

今年ラリーが選んだライバルはAmazon Web Services

 DB Onlineではおなじみチーフキュレーターの谷川耕一氏と、Publickeyの新野淳一氏は実は長い付き合い。同じ出版社で隣接する編集部に所属していたこともあった。そして二人ともにオラクルやOracle OpenWorldを20年ほど見守ってきている。  

 新野氏は「Publickey」を運営しており、年間で250本ほど記事を投稿している。2017年のオラクルに関する記事はこれまで24本に上る。Oracle OpenWorld(以下、OOW)のような海外イベントだとWeb配信から記事にすることが多く、速報性は群を抜く。2017年2月にアメリカでオラクルがクラウドのライセンス体系変更の発表をした時、日本ではPublickeyから広まったなど影響力がある。  

 一方、谷川氏はOOWの常連。毎年、オラクルのイベントに合わせて赤く染まるサンフランシスコに足を運び、オラクルの顔となる会長兼CTOのラリー・エリソン氏を自分の目で見続けている。今年のエリソン氏がポロシャツ、ジーンズ、スニーカーというカジュアルな装いだったことを挙げて、谷川氏は「ラリー、若返ってた」と笑う。ちなみにエリソン氏は御年73歳。  

 OOWは毎年オラクルの新製品や新技術を発表する場だ。主要なテーマは時代とともに移り変わってきた。クラウドはここ3~4年ほど前から登場していたものの、今年は全面的にクラウドを押し出していた。  エリソン氏は基調講演に2度登壇するのが近年の通例。今年の1回目はAutonomous(自律型)データベースクラウドサービス(関連記事:「Oracle OpenWorld 2017が開幕!Oracle Database 18cで自律型データベースクラウドサービス提供へ」)、2回目はセキュリティをテーマ(関連記事:「負け続けているサイバー戦争に勝つためにOracleが考えた自動化のヴィジョン」)に話した。エリソン氏の基調講演といえば、ライバル社を名指してオラクルのほうが優れているとアピールするのが定番。ここからエリソン氏やオラクルが今後何に注力しているのかが浮かび上がる(筆者はエリソン氏なりのリスペクトの表現方法なのだと理解している)。  

 今年エリソン氏がライバルとして名指ししたのはAWS(Amazon Web Services)。「データベースをクラウドで使うなら、価格も性能もAWSよりオラクルが有利だとアピールしていた」と谷川氏。今年のOOWのテーマが「THE TRANSFORMATIONAL CLOUD」であることからも、それだけオラクルがクラウドサービスに力を入れているのが分かる。  

 実際にラリー・エリソン氏はAWS(Redshift)からOracle Cloud(Autonomous Database)に移行するなら「利用料金を半額にする」とまで宣言した。新野氏は「Web配信で聞いていて耳を疑った」と当時の驚きを明かす。追い打ちをかけるようにエリソン氏が「契約書に明記する」と述べ、会場からは大きな拍手が沸き起こったという。

次のページ
Autonomousが登場した経緯や特徴

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
DB Press連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/10188 2017/12/14 10:35

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング