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運用管理の視点から考える「Windows 10への移行」――WaaS時代に求められるセキュアで効率的なPC管理とは

 Windows 7のサポートが2020年1月に終了を迎える。多くの企業は現在、“円滑”なWindows 10への移行を検討、実施しているはずだ。Windows 10の移行に際し、マイクロソフトは新たなOS更新コンセプト「WaaS(Windows as a Service)」を打ち出した。WaaSはこれまでのアップデートとはその方式も大きく異なる。では、どのようなポイントに留意してWindows 10への移行に取り組むべきなのか。法人向けPC市場でプレゼンスを誇るHPと、クライアントコンピュータの運用管理に定評があるNTTデータ ウェーブに、その課題と解決策を語ってもらった。

座談会メンバー(写真左から)

  • 荻原 裕次郎 氏(株式会社 NTTデータ ウェーブ)
  • 福田 英明 氏 (株式会社 NTTデータ ウェーブ)
  • 大津山 隆 氏 (株式会社 日本HP)
  • 鈴木 学 氏  (株式会社 日本HP)

WaaSによる移行は従来のOS移行と大きく変わる

―― はじめに、企業向けPCとその運用に関してどのような事業を行っているか教えてください。

福田氏:NTTデータ ウェーブはJTの情報システム部門の子会社から始まり、2002年8月、NTTデータと日本たばこ産業(JT)の共同出資で、設立された会社です。現在、基幹業務のシステム開発からクライアントコンピュータの運用管理まで、幅広いサービスを提供しています。

荻原氏:PCの運用管理について、JTをITで支えてきたナレッジとノウハウを生かした「Wave PC Mate」を、2003年より手掛けています。2018年時点では全国で約3万4000台のPC管理を担当しています。

NTTデータ ウェーブが提供する、PC運用管理サービス「Wave PC Mate」

大津山氏:日本HP(以下、HP)の法人向けPCは、「デザイン性」「コラボレーション性能」「セキュリティ管理」にフォーカスしています。幼い頃からPCを利用していたミレニアル世代は、業務用PCにもデザイン性を求めています。さらに、Web会議やボイスチャットなど、映像/音声によるコミュニケーションも多いことから、マイクやスピーカーといったコラボレーションにおける性能も追求しています。

鈴木氏:法人向けPCの「セキュリティ管理」を最重要視して注力しています。堅牢かつ強固なセキュリティを実現するには、企業のポリシーに沿ったセキュリティ・コントロールが必須。HPではWindows 10の管理機能とHP独自のセキュリティ機能を融合させ、ガバナンスの効いたPC管理を提案しています。

―― Windows 7のサポート終了まで残り約1年半。企業ではWindows 10への移行は進んでいるのでしょうか。

福田氏:お客様を支援する立場で感じるのは、「移行の進捗度は企業規模に大きく関係している」ことです。大規模企業では数年前から業務アプリの稼働検証を実施し、PCのライフサイクルに合わせて買い替えやOSの移行を進めています。

荻原氏:しかし、中堅小規模企業の場合、専任のIT担当者が少数で、現行業務で手一杯です。そのため、移行の検討や検証に時間がとれないことが多いです。また、Window 7とWindows 10の違い、サポート期限を認識していないお客様もいらっしゃいます。我々はこのようなお客様に対して、移行に関する情報を提供しつつ、サポート期限までに計画的に移行できるよう支援をしています。また、OSアップデートモジュールの配信方法が3つ(SAC Targeted、SAC、LTSC)あり、運用管理で考慮するポイントが複雑になっています。

―― Windows 10への移行は、WaaS(Windows as a Service)に則って実施するケースが多いと聞きます。

福田氏:WaaSは最新のWindows(OS)がオンラインで継続的に提供されるものです。継続的にOSアップデートしないと、マイクロソフトからのOSサポートが受けられません。OSサポートは、「Microsoft Update」によるセキュリティパッチなどの配布も含まれます。そのため、導入時にPCの利用目的(業務)と今後のアップデート方針等を行うことが重要となります。セキュリティ観点で、OSパッチ適用と最新化を確実に行うことが基本となります。

大津山氏:HPでは昨年、従業員にも一定の作業をしてもらう方法でWaaSを実施し、そのノウハウを貯めました。グローバル規模のプロジェクトでしたが、どの国/地域でも日常業務が忙しくなると、移行作業は後回しになってしまいました。1ユーザーとしての感想は、「WaaSは全社的に取り組まないと難しい」ですね。

福田氏:我々も社内で移行作業を実施しましたが、これまでのOS移行と比較し、WaaSによる移行は敷居が高いと感じました。例えば、新機能は何か、どの機能を活かし、どの機能を使わせないかは、これまで数年おきのOSバージョンアップ時に行えばよかったものが、WaaSでは、選択したサービスチャネルにより半年や1年周期で行う必要があります。また、新機能だけでなく、機能変更についても同様に追っていき、場合によりADポリシーの変更が発生します。

資料「WaaS時代におけるWindows 10管理ソリューションのご紹介」のダウンロードはこちらから

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「詳細かつ包括的な一元管理基盤」によるPC管理の必要性

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この記事の著者

鈴木恭子(スズキキョウコ)

ITジャーナリスト。
週刊誌記者などを経て、2001年IDGジャパンに入社しWindows Server World、Computerworldを担当。2013年6月にITジャーナリストとして独立した。主な専門分野はIoTとセキュリティ。当面の目標はOWSイベントで泳ぐこと。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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