タスクの管理が基本
――最初に会社概要についての紹介からお願いします。
私たちは「ワークマネジメント」の会社です。プロジェクトマネジメントはワークマネジメントの中に含まれると考えていて、プロジェクトの範囲を越えて仕事で必要なこと全てを扱う会社と自分たちを定義しています。会社としてはAndrew Filev(創業者 兼 CEO)が2006年に設立し、グローバルでは社員数が1000人を超えるまでに成長しました。一方、日本市場への進出は2019年4月に東京をオフィス開設した時からで、日本法人の社員数も6名から現在は20名を超えたところです。最新動向としては2021年1月にCitrix Systems(以下、Citrix)がWrikeを買収し、グループ会社の一つになりました。現在は組織の統合を進めている最中です。
――Citrixとの買収後の戦略は明確になってからに伺うとして、そのワークマネジメントとプロジェクト管理は何が違うのでしょうか。
仕事は1人では完結できません。周囲の人たちと調整をしながら進めるコラボレーションを伴うものです。特に2010年以降のコラボレーティブな製品需要が高まる中、シリコンバレーの会社の働き方を熟知していた創業者は、当初から「Collaborative Work Management」という設計思想を重視してきました。この思想が私たちのアイデンティティとなり、以来Wrikeではずっとタスクを仕事の進め方の基本と考えています。
Wrikeでのタスクはメールのような形式で、「何を」「誰が」「いつまでに」やるかを登録するものです。本文欄には目的や内容などの説明を記載できますが、メールのように関連ファイルを添付することもできます。タスク単位でできることとしては主に3つあります。
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コミュニケーション
相手を「@宛先」と指定して、チャット感覚で直接コミュニケーションができる。 -
ビジネス証跡
説明欄における全ての変更を自動で記録することで、証跡として残すことができる。 -
構造化
複数のタスクの関連付けやグルーピングを柔軟にできる。