日本気象協会とSpectee、トランストロンは、本年年2月、AIなどの先進技術を活用した車両の運行データの解析により、運送事業者の安全な運行を可能にするための路面情報や周辺気象情報の抽出を目的とする実証実験の覚書を締結し、6月末までの期間で実施したことを発表した。
今回の3社による取り組みは、デジタルタコグラフから取得した現実世界のデータを、サイバー空間でAIを用いて解析し、それを現実社会にフィードバックする、「データ駆動型社会」を体現した取り組み。実証実験では、トランストロンの製品であるデジタルタコグラフを導入している運送会社、幸楽輸送および池田運輸の協力を得て、走行中に取得した路面の画像データを、日本気象協会の気象データとともにスペクティのAIで解析を行い、乾燥、湿潤、凍結、積雪といった路面の状態を判定したという。
本実証実験を通じて、実用化に向けた有効なデータが得られたため、今後は精度向上に努め、3社で実用化に向けて検討を進めていくとしている。
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