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ブレインパッド、「データタレント」を推進する新サービス提供へ データ/AI活用組織のノウハウで支援

 2025年12月16日、ブレインパッドは「BrainPad Data Talent Experience Service」を来年1月より提供すると発表した。

(左から)株式会社ブレインパッド 代表取締役社長CEO 関口朋宏氏、同社 上席執行役員 鵜飼武志氏、BrainPad AAA 代表取締役社長CEO 辻陽行氏
(左から)株式会社ブレインパッド 代表取締役社長CEO 関口朋宏氏
同社 上席執行役員 鵜飼武志氏
BrainPad AAA 代表取締役社長CEO 辻陽行氏

 同サービスは、同社が培ってきた“自律的なデータ/AI活用組織”の運営ノウハウを提供し、クライアントの社員自らがデータ/AI活用を通じた「データタレント」として組織変革をリードしていくことを目指したもの。同社 鵜飼武志氏は「AIやデータはあくまでもツールであり、人に向き合うことが“コア”になると考えた。『どうすればブレインパッドのような社員、文化を育てられるか』という質問をいただく機会も多く、それに応えるためのサービスを提供する」と述べる。

 これまでブレインパッドが個社ごとに提供してきたサービスなどもBrainPad Data Talent Experience Serviceに含まれるため、先行事例によるノウハウも蓄積されているとのことだ。同サービスの利用にあたっては、既存製品やサービスを導入している必要はないとする。新入社員からベテラン社員までがデータ/AIを活用するためのワークショップ、伴走支援プログラムなどを提供。具体的には、インターンシッププログラムの提供を通した採用支援、研修テーマの探索、壁打ち相手や育成計画のサポート、コミュニティやイベントなどにより、データタレントの「体験価値」を創出していくとした。

 なお、説明会では「2025年の総括」として、AIを取り巻く状況についても触れられた。対話(Copilot)から行動(Agent)へとAIの性質が急速に変化する中、共通規格として「MCP(Model Context Protocol)」が整備され、従来のプロンプトエンジニアリングから「コンテクストエンジニアリング」へと注力ポイントが移っている。BrainPad AAAの辻陽行氏は、「自分がやりたいことを間違わず、一貫性をもってやれるようになってきた」として、ビジネス利用における専門家の必要性が高まっているという。

 その上で、2026年の注目トピックとして「フィジカルAI」が挙げられた。たとえば、Google DeepMind社ではデジタルツインのための学習データを生成したり、Meta社では映像データにマルチモーダル解析を応用したりと、各国で自律型ロボットの性能が向上している様子も見受けられるとする。なお、BrainPad AAAでは、「COROKO」によるベテラン作業者の暗黙知を形式知化するための取り組みを進めているとした。

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この記事の著者

岡本 拓也(編集部)(オカモト タクヤ)

1993年福岡県生まれ。京都外国語大学イタリア語学科卒業。ニュースサイトの編集、システム開発、ライターなどを経験し、2020年株式会社翔泳社に入社。ITリーダー向け専門メディア『EnterpriseZine』の編集・企画・運営に携わる。2023年4月、EnterpriseZine編集長就任。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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