前回は戦術について解説しました。戦略にもとづいて計画を策定し、それに沿って実行して実績をあげるためには戦術の整理と展開は欠かせません。 最終回の今回は、これまでの連載の振り返りとまとめをしたいと考えています。
連載を振り返る
本連載ではマーケティングを「経営戦略、事業戦略を具体化し実行・管理する経営手法」と定義しました。
企業向けビジネスの代表例であるソリューションビジネスのマーケティングを題材とし、事業戦略にもとづいた計画策定、そして実行と目標達成に向けたマネジメントのなかで計画策定と実行のマネジメントに重点を置いて解説を進めてきました。
連載を振り返りますと、第1回と第2回ではソリューションビジネスマーケティングの概要ならびにコンシューマービジネスマーケティングとの違いを、第3回ではセールスとマーケティングの境界を、第4回・第5回・第6回では、それぞれビジネス計画、人員計画、プロモーション計画などの根幹となる計画とその実行を、そして第7回ではセールスとマーケティングのグレーゾーンである戦術を解説してきました。
当初は企業向けビジネスのマーケティング論を中心に進めていく予定でしたが、読者の皆さんの感想や興味などを聞きながら、セールスとマーケティングの境界や他の業務とのグレーゾーンの解説に結果としてシフトしてきました。
ソリューションビジネスのマーケティングを理解いただくためには、逆説的ではありますが、周辺の関連業務との境界線や違いの認識が重要であったのではと改めて感じております。
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西村 泰洋(ニシムラ ヤスヒロ)
富士通株式会社 フィールド・イノベーション本部 統括部長DXやデジタル技術を中心にさまざまなシステムと関連するビジネスに携わっており、情報通信技術の面白さや革新的な能力を多くの人に伝えたいと考えている。主な著書 『図解まるわかり Web技術のしくみ』 ...
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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