KDDIは4月7日、「TELEHOUSE」ブランドで展開する全世界のデータセンターについて、2026年度までにCO2排出量実質ゼロの実現を目指すと発表した。なお、KDDIは2030年度までに、グループ全体では2050年度までにCO2排出量実質ゼロを目指すとしている。
KDDIは2020年5月に、2050年度までにCO2排出量実質ゼロを目指すことを宣言したが、20年前倒したことになる。現在、年間約100万トンのCO2を排出しており、そのうち98%が携帯電話基地局・通信局舎・データセンターでの電気に起因しているという。今後は、携帯電話基地局や通信設備などの省電力化と再生可能エネルギーの利用を進めるとしている。
また、同社欧州現地法人の「Telehouse International Europe」は、英国ロンドン市内にCO2排出量実質ゼロのデータセンター「TELEHOUSE South」を3月24日に開業したと発表。「TELEHOUSE South」は、風力、太陽光、バイオマス、水力発電から調達した再生可能エネルギー100%で運営しており、通信事業者やISPなど合計900社以上が接続しているという。
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