SAPジャパンは6月20日、顧客IDおよびアクセス管理ソリューション「SAP Customer Data Cloud」に、顧客IDの「グループ管理機能」を追加したと発表した。
今回、追加した「グループ管理機能」は、複数のIDをグループ単位で管理することで、家族や簡易的な組織に所属するユニークなIDとグループの関係性を理解するものだという。同社は、企業のマーケティング活動と個人情報の保護、および個人情報を活用するために必要なコンプライアンスの準拠を支援するとしている。
新機能の特徴は以下の通り。
- サービスの契約者と利用者が異なるサービス等においてリーチできていないエンドユーザーをグループとして追加できるようにすることで、実際の利用者に対して適切なマーケティング活動を行うためのデータ提供を可能にする
- グループ内個人に対してマーケティング活動を実施する上で、必要な同意取得と管理を行う機能を提供
- グループ内の複数個人間で単一の認証を共有してサービスにアクセスすることで懸念されるセキュリティリスクを、個別認証化によって回避
なお、SAP Customer Data Cloudでの「グループ管理機能」は6月より提供しているという。
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