NTTデータが2023年3月期の第1四半期決算(4~6月)を発表した。売上高は前期比14.6%増の6,774億円、営業利益は同21.7%増の575億円、連結最終利益は同27.9%増の397億円となった。同社によれば国内外事業の規模拡大と、為替影響により好調な決算につながったという。
受注高については、公共・社会基盤や金融に関しては前期に獲得した大型案件の反動などにより減少したものの、北米など海外向けの案件獲得や為替影響などで、全体としては増加となった。
売上高についても全部門で増加したほか、法人・ソリューション部門において製造業や流通・サービス業、ペイメントサービスなどの規模拡大により、増収となっている。
海外事業の統合状況については、今年10月にNTTデータとNTT, Inc.(NTT株式会社)、NTT Ltd.のビジネスユーザー向け海外事業を統合した海外事業会社を設立する予定だ。2023年7月にはNTTデータを持ち株会社と国内事業会社に分割し、グローバルな経営体制を強化するという。
NTTデータは、海外事業統合のシナジー効果として、FY2025において約300億円のシナジー効果創出を掲げている。
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