NTTデータは、8月に世界6拠点に「イノベーションセンタ」を設立し、活動開始すると発表した。同センタは、最新技術に対する感度が高い各国に拠点を設置し、5~10年先に主流となるであろう先進技術(Emerging領域)を見極め、新たなビジネス創出に取り組むという。
具体的には、技術戦略を策定する戦略本部と、日本・北米・イタリア・ドイツ・中国・インドのローカルセンタ6ヵ国で構成。リサーチャー、コンサルタント、エンジニアを中心としたエキスパート100名の体制でスタートするという。各拠点に技術戦略に基づいた技術テーマを設定し、顧客との共創R&Dを進めるほか、大学やスタートアップとの連携により、現地で先行する技術情報をいち早く収集し次の技術戦略に生かすとしている。
イノベーションセンタでの主な取り組みテーマ(8月時点)は以下のとおり。
- 日本:NTT研究所技術/ゲノム、メタバース、量子コンピューター
- 北米:顧客接点関連技術/デジタルヒューマン、スマートシティプランニング
- イタリア・ドイツ:データ処理・シミュレーション技術/量子コンピューター、デジタルツイン
- 中国:ハードウェア関連技術など/リモートセンシング技術(LiDAR)、メタバース
- インド:(※プロトタイプ開発の拠点としての体制づくりを進めている)
NTTデータは2025年までに、顧客との中長期R&Dパートナーシップを50件以上創発することを目標にするという。
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