NTTデータは、子会社のNTT DATA, Inc.を通じ、データ・アナリティクス領域におけるアドバイザリー業務を強みに持つ米企業、Aspirentの買収を発表した。
この買収は、2020年のHashmap買収に続き、北米分野におけるデジタル戦略の一つである同領域のオファリング拡充を目的としたものだという。
今回の買収を通じてNTTデータは、同社の約230名の人財獲得および同領域におけるデリバリー能力を大幅に拡充する。その上で、Microsoft Azure、AWS、Databricks、Snowflakeなどのクラウド型のデータ関連ソリューションに係るオファリング力を一層強化するとしている。
NTT DATA Services, Consulting and Digital Transformation ServicesのGroup PresidentであるWayne Buschは、次のように述べている。
「本買収は、我々のデータ活用に関するアナリティクスおよびアドバイザリー能力の拡充を目的としたものです。これまでに買収した、Snowflake社の『Premier Partner』であるHashmapやサプライチェーンのコンサルとアナリティクスに強みを持つChainalyticsにAspirentを加えることで、お客さまから信頼されるパートナーとして、重要なビジネス課題の解決に一層貢献していきます」
この買収によって、今後AspirentはNTTデータが2022年8月に設立した世界6拠点のイノベーションセンタを含め、グローバルリソースへのアクセスが可能になるとのこと。
NTTデータは、これまでの買収で獲得したデジタル人財の採用・育成プロセスの展開による組織力の最大化と、各領域にて獲得した強みの組み合わせによるオファリング拡充を通じて、より一層の競争力強化を図るとしている。
【関連記事】
・NTTおよびNTTデータ、海外事業を正式に統合しNTT DATA, Inc.の設立完了を発表
・NTTデータ、米コンサルティング企業Apiseroを買収 北米事業のデジタル戦略強化を目指す
・NTTデータ、SAPクラウド・デジタルビジネス推進のため独Natuvion社を買収と発表
