「SASハッカソン2023」受付開始! 若手育成にもつながる世界で人気のハッカソンは何が面白いのか
チームを組んで社会課題をハックする、参加者は世界各国から

「データは新しい石油である(Data is the new oil)」と言われて久しく、日本においてもその価値は急速に高まっている。昨今ではデジタル変革(DX)に向けて、「データドリブン」を体現するためにデータサイエンティストのような専門家はもちろん、ローコード/ノーコードツールの活用によって事業部門側でも積極的な活用が叫ばれていることはご承知の通りだろう。今後は、「ESG:(環境:Environment、社会:Social、ガバナンス:Governance)」が重要視されていく中で、データ活用によるグローバル課題解消に、社会人や学生を問わずに挑んでいく必要がある。そこで、注目を集めているのが、SAS主催のグローバルハッカソン「SAS Hackathon(SASハッカソン)」だ。
部下や若手育成のチャンス! 「新時代のハッカソン」募集開始
「データドリブン経営」の実現を中期経営計画などで掲げる企業が増えているように、DXの実現においてデータ活用は不可欠な存在となっている。実際に、DXに取り組む企業を取材してみても、データをいかに活用するかという点に重点が置かれており、そのための基盤整備や人材獲得、育成などの諸課題に直面しているケースも少なくない。そうした状況下で注目を集めているのがSASだ。
SASといえば、BIやデータ統合、分析・解析といった領域をけん引するグローバル企業であり、そのソリューションを実際に使用しているユーザーも多いのではないだろうか。新たな製品や新機能のリリースはもちろん、現在同社が広く参加を呼び掛けているのが「SASハッカソン2023」と呼ばれる、グローバルで同時開催される一大イベントである。
日本では、SAS FORUM JAPANにおいて「The Analytics Hackathon」としてSAS Viyaを用いたハッカソンが開催されたことを憶えている方もいるかもしれないが、実はグローバルでは2018年から「SASハッカソン」が開催されており、昨年は世界75ヵ国から1,300人の応募が寄せられている。
とはいえ、「ハッカソンは、プログラマーなどが参加するイベントで関係ない」と思われた方もいるかもしれない。実は、一般的なハッカソンと「SASハッカソン2023」は趣旨や開催形式が大きく異なる。大きな違いは以下の通りだ。
- 1ヵ月にわたり、年齢や会社の枠を越えてビジネス課題に挑戦できる
- データ利活用に興味があれば初学者でも参加可能
- SASが伴走することで、データスキルを高めることができる
たとえば、長くとも5日間ほどが主流のハッカソンに対して、「SASハッカソン2023」では1ヵ月にわたりビジネス課題にチームで挑戦することになる。このとき、最低2名から最大10名までと参加人数は規定されているが、企業チームであっても学生や個人問わずに編成可能だ。つまり、10代の学生から専門家として企業・組織で活躍している社会人が、同じビジネス課題解決に向けてハッカソンに挑戦できるというユニークな仕組みとなっている。
また、コーディングが得意というエンジニアはもちろん、データ活用に挑戦し始めたばかりという事業部門の担当者、授業や研究室でデータ分析を行っている学生など、初学者も対象となっている点も特徴的だ。もちろん、ある程度データに慣れ親しんでいるチームメンバーがいたほうがスムーズかもしれないが、SASによるメンタープログラムや「SAS Hacker's Hub」というコミュニティサポートも用意されているため、ハッカソンを通してスキルを高めることができるため安心して欲しい。
なお、「SASハッカソン2023」公式ホームページでは、『参加すべき6つの理由』として下記が掲げられている。
- 仲間のコーダーとコラボレーションできる:ベテランのデータサイエンティストから初学者、SASのエキスパートなど、誰もがSAS Viya上のオープンソースを利用する環境がある
- 実課題へ挑戦できる:自身やチームが関心のある、ビジネス課題や人道的な課題にフォーカスを当てることができる
- マーケットプレイス向けにアプリケーションを開発できる:アイデアをSASで商品化するチャンスも用意
- 無料のイネーブルメントリソース(成果につなげるためのトレーニングなど)を利用可能:AIやクラウド、各業界向けの知見に関する無料のコーチングを活用できる
- プロフェッショナルとのネットワークを広げる:「SAS Hacker's Hub」で地域や国を問わずにイノベーターとつながることできる
- 業界のリーダーから学び、パートナーになれる:参加チームには、メンタープログラムによるガイダンスとサポートを提供
SASというグローバル企業だからこその手厚さ、国や地域に縛られない点が魅力となっている。では、具体的にどのような課題に挑戦していくのか、スケジュールとあわせて見ていこう。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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