New Relicは、米国時間5月31日にAmazon Security Lakeとの連携を発表した。
同連携によりユーザーは、アプリケーションパフォーマンス監視データに加え、New Relicに統合されたセキュリティログデータとイベントを確認することで、セキュリティの状態を継続的に管理できるという。その結果、New Relicプラットフォームでのテレメトリデータ統合は促進され、新しいエンジニアチームもより容易にオブザーバビリティを導入できるとのことだ。なお、このAmazon Security Lake連携は、75以上の既存のAWS連携機能に新たに追加されるとしている。
また、同連携により、AWSのユーザーは複雑なマイクロサービスインフラストラクチャ全体にわたる複数地域、複数アカウントのデータを収集。そのデータをNew Relicのプラットフォームに統合し、監視できるようになったとのことだ。
New Relicは、同連携の利用用途として以下を想定しているという。
- CloudTrailログからの洞察:実行されたアクション、関連リソース、イベント発生を、New Relicのデータとともに特定、対応し、異常な動作を検出する
- DNS監視:Security LakeからRoute 53のデータをNew Relicのダッシュボードに取り込み、ドメインやサービスへの攻撃を検知、解決する
- より詳細なセキュリティの洞察:Security LakeからSecurity Hubの結果を取得し、セキュリティに関する発見をエンティティに相関付けて解析ダッシュボードを構築。そこで新たに検知された脆弱性へのアラートを設定し、平均検出時間(MTTD)と平均解決時間(MTTR)を短縮する
- サイロを排除してレスポンスを迅速化:New Relicオブザーバビリティデータとセキュリティデータを1ヵ所で相関付けることで、DevOps、IT、セキュリティチームがコンテキストと可視性を得てリアルタイムで協働し、セキュリティリスクを低減する
New Relicは今後、セキュリティのコンテキストと専門性を生かして、問題の発見、修正、検証を行い、既存のAWSサービスを強化していくとしている。
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