6月28日、IBMはApptioを46億ドルで買収する最終契約をVista Equity Partnersと締結。2023年後半に完了する予定だと発表した。
同買収はIBMのIT自動化に関する機能進化を加速させ、テクノロジー投資全体にわたってより高いビジネス価値を提供するものだとしている。なお、Apptioは、IBMに4500億ドル規模の匿名化されたIT支出データを提供。ユーザーやパートナーに対して新たなインサイトを提供するという。
IBMの会長 兼CEOであるアービンド・クリシュナ(Arvind Krishna)氏は、「テクノロジーは、かつて経験したことのない速度でビジネスを変化させています。このような変化を活用するためには、より優れたビジネス価値を生み出す投資を最適化することが不可欠であり、Apptioはまさにそれを実現します。Apptioが提供するサービスとIBMのIT自動化ソフトウェアおよびAIプラットフォームのwatsonxを組み合わせることで、すべてのテクノロジー投資を最適化し、管理する最も包括的なアプローチをお客様に提供します」とコメントしている。
また、Apptioの共同創設者 兼CEOであるサニー・グプタ氏(Sunny Gupta)氏は、「私たちのお客様は、テクノロジーへの投資が分散化・非集中化している一方で、すべてのイノベーションが明確なビジネス成果と整合していなければならない、複雑なデジタル・ファーストのハイブリッドな世界へと進化しています。IBMの一員となり、私たちの業界をリードするサービスと、IBMのグローバルなプレゼンス、AIOps、自動化、ハイブリッドクラウドの強力なポートフォリオを組み合わせることができることを大変嬉しく思っています」と述べている。