NTTデータ グローバルソリューションズ(以下、NTTデータGSL)は、三洋化成工業(以下、三洋化成)が採用したSAP ERPソリューションの構築を2023年4月に完了した。システムは、同月より本社を含む国内6社で本番稼働を開始しているという。
三洋化成は、将来のDXに向けた基盤構築を実現するため、2021年に「ERP推進プロジェクト」を開始。ビジネスの変化に柔軟に対応できる基幹システムとして「SAP S/4HANA」を採用した。海外拠点を有する化学品メーカーにおける「SAP S/4HANA」の導入実績を持つNTTデータGSLに構築を依頼したとのことだ。
NTTデータGSLは、Fit to Standard(アドオンを抑えた標準的な基幹システム)をベースに同プロジェクトを推進。アドオン開発を極小化し、安定したシステム稼働を支援したという。ERPの適用範囲は全業務領域に渡っており、財務会計・管理会計・販売物流管理・購買管理・生産管理・品質管理といったコアモジュールに加えて、日本での導入事例が少ない「SAP EWM」を採用することで、ERP内での倉庫棚番管理を実現したとしている。
NTTデータGSLは、三洋化成のシステム基盤を構築し、さらなる安定化と改善を進めるという。
【関連記事】
・POS決済システムのコスト低減と取引スピードアップへ──NTTデータと日本NCRが協力
・日本IBMとNTTデータ先端技術、統合ID管理と認証サービスを組み合わせたソリューション提供
・NTTデータ、自治体向けオンライン窓口サービスを開始 デジタル化で「行かなくてよい窓口」実現へ