日本ビジネスシステムズ(以下、JBS)は、MonotaRO(以下、モノタロウ)が「SAP S/4HANA」を導入し、利用を開始したと発表した。JBS、SAP、モノタロウの共創チームによりシステムを刷新し、ECの会計処理(トランザクション)を安定的に運用する基盤を固めたという。
これまでモノタロウが利用してきた会計システムでは、事業の成長にともなって拡大する売掛金の消込や締め処理などの会計処理量の増加に対するシステム的な負荷が高まっていたとのこと。増加する会計処理量に対処するためサーバーのリプレースなどで対応してきたが、今後も増加するトランザクションをストレスなく処理するためには根本的な解決が必要だと考え、2020年に新しい会計システムの検討を開始したという。
JBSは、モノタロウおよびSAPと協議を重ね、クラウドシステムの導入と活用に際して重要となるFit to Standardを意識した要件定義を行った。また要件定義終了判定時に100程度あったアドオン候補についても精査を進め、最終的には30程度に絞り込んだという。新システムでは、シンプルな売掛金の消込処理や、ペーパーレス対応としての紙文書の電子化などを実現。一例として、ある得意先に関する売掛金の消込処理では、約2時間かかっていた処理時間が約92%削減され、10分強となったとしている。
JBSは今後、モノタロウの増加する会計処理量について、SAPとも連携し、改善提案を引き続き行っていくという。
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