大日本印刷(以下、DNP)は、グループの全社員がAI関連の開発や利活用を行う際の基盤となる「DNPグループAI倫理方針」を2024年1月に策定した。
DNPグループは同方針の遵守を徹底するとともに、AI関連の技術・社会環境・価値観・法令等の変化・進化への理解も深めて、積極的にAIを利活用していくという。またこの方針は、AIに関わるすべての事業と業務プロセスなどにおけるAIの利活用に適用するとしている。主な内容は以下の通り。
- 法令等の遵守:AIの利活用に際して、関連する法令や各種規制を遵守します。
- 公正性・公平性の確保:AIの利活用に際して、偏見や差別を生むことなく、誰に対しても公正・公平になるように努めます。
- プライバシーの保護:AIの利活用に際して、個人のプライバシーに配慮し、保護するように努めます。
- 透明性・説明性の追求:AIの出力結果に対して透明性を重視し、説明できるように努めます。
- 人材の育成:AIの利便性やリスクを認識した上でAIの利活用を推進するため、専門人材を育成していきます。
今後同社は、同方針に基づいて社内ルールを整備し、グループ全社員に対して遵守の徹底を図っていくとしている。
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