大日本印刷(DNP)は、「DNP生成AIラボ・東京」を12月4日に開設することを発表した。
DNP生成AIラボ・東京では、生成AIの活用イメージを実際に体験してアイデアについて議論し、具体的なユースケースに発展させ、実際に動くプロトタイプ(試作品)を開発できるという。この施設を通じてDNPは、生成AIを活用した多様なテーマで社外のパートナーとの協働を促進し、新しい価値の創出につなげていくとしている。
また同施設では、生成AI活用のユースケース具現化に向けたプロトタイプ開発にもつながるよう、3Dプリンターやレーザーカッターなどのツールも準備しているという。各フロアの概要は以下の通り。
- 対話ゾーン(2階):生成AIの利活用について議論し共創するエリア。議論の内容をリアルタイムに記録し、生成AIが対話に応じた画像を自動的に画面に表示して、活発な議論を促す
- 開発/工房ゾーン(1階):対話から生まれたユースケースのプロトタイプをノーコード・ローコード開発ツールで開発。ガジェットを利用するユースケースでは、3Dプリンターでモックアップも作成できる
- デモ体験ゾーン(地下1階):生成AI活用のユースケースのデモンストレーションを体験できるエリア。AIによる文章や画像などの生成を実際に体験し、アイデア創出に向けた情報を取得できる
同社は今後、社外のパートナーとの共創を進め、2024年度には生成AIを活用した5つのサービスを市場投入する計画だとしている。この目標達成に向けて、1年間で1,000件のユースケースを創出し、その中から20件の実証実験を行うとのことだ。
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