北國フィナンシャルホールディングス(以下、北國FHD)は、ビザ・ワールドワイド・ジャパン(以下、Visa)、インフキュリオンと共同で、フルクラウド型アクワイアリングシステムの構築を開始すると発表した。
北國FHDは、Visaグループが世界で展開する、決済処理を直接VisaNetにリクエストし、プロセスを最適化するソリューション「Visa Cloud Connect 1」「Visa Platform Connect 2」を活用したフルクラウド型アクワイアリングシステムの構築開始を決定。これは、北陸地域のキャッシュレス化・デジタル社会実現を目指すSuper Cashless Regionプロジェクト、および、より良い金融サービスの実現や銀行経営の効率化を推進する次世代地域デジタルプラットフォーム構築プロジェクトの一環としての取り組みだという。
同システムは、オーソリゼーション・クリアリング、加盟店精算・管理、決済センタ・ 国際ブランド接続などのアクワイアリング業務に必要な機能を備えるクラウド上に構築されたシステムで、北國銀行カード事業での利用のほか、外部事業者でも活用できるとしている。
国際ブランド接続機能においては、「Visa Cloud Connect」を国内企業で初めて活用することで、VisaNetにクラウドを通して安全に接続すると述べている。
また、決済センタ接続や、オーソリゼーションなどの機能においては、消費者の決済体験を向上させる機能を有する決済ソリューション「Visa Platform Connect」を活用することにより、主に下記3つの実現を目指すという。
- オーソリゼーションの際に発生するネットワークコストを削減し、従来よりも安価にカード決済処理サービスを提供
- 暗号化トークン、不正決済検知、スマートフォン・タブレットでのNFCタッチ決済など、多岐にわたる先進技術の提供
- 国際基準に即した決済システムによる高水準の処理パフォーマンス、高度なセキュリティ、および柔軟性のあるシステム機能改善の提供
また、開発パートナーとしてインフキュリオンが参画し、個別ニーズへの対応も可能な柔軟性の高いサービス開発を推進すると述べている。