Datadogは2024年6月27日、リソースの最適化を自動化し、リアルタイムおよび過去の利用メトリクスに基づいて顧客のKubernetes環境を自動的に拡張できる一連の機能「Datadog Kubernetes Autoscaling」を発表した。この機能により、Datadogは顧客がプラットフォームから直接Kubernetes環境に変更を加えられるオブザーバビリティベンダーになるとしている。
同機能は、Kubernetesリソースを継続的に監視し、自動的に適正化するという。これにより、組織のクラウドインフラのコスト削減につながり、ワークロードの最適なアプリケーションパフォーマンス、ユーザーエクスペリエンスの向上、コンテナ資産のROI向上を実現するとしている。顧客は、アイドル状態のリソースが多いワークロードやクラスタを特定し、自動化による修正を実施したり、Datadogによる継続的なワークロードの自動スケーリングを有効にしたりすることが可能になるとのことだ。これらの新機能により、運用者はリスクプロファイルに基づいてコストとユーザーエクスペリエンスの適切なバランスを決定できるようになるという。
新たに提供される機能は以下のとおり。
- クラウドコストのコントロール:Datadogプラットフォーム内のKubernetesワークロードの自動リソーススケーリングにより、クラウドコストを最適化し、アプリケーションパフォーマンスを向上させる
- リソース最適化の簡素化、民主化、自動化:チームは、Kubernetesリソースの利用率とコストメトリクスを表示する統一されたダッシュボードと直感的なUIを活用することで、どのチームメンバーでもリソースの把握と拡張を簡単に行える
- モニタリングとリソース管理の統合:Datadogの統合されたエンタープライズグレードのプラットフォームが、権利化がワークロードとクラスタのパフォーマンスにどのような影響を与えるかを可視化する
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