フリー(以下、freee)は、経営者・情報システム担当者を対象に調査した「情シスのSaaS利用実態レポート」を公開した。
調査概要
- 調査期間:2024年5月21日〜28日
- 調査方法:Webアンケート方式
- 調査対象:全国の経営者と情報システム担当者
- 有効回答:1,019件
有償のSaaSを利用している企業は66%
有償のSaaSを利用している企業は66%を占め、利用数では1〜5個のSaaSを利用している企業が多いことがわかった。SaaSが社会に浸透していることと、半数を超える背景として、リモートワークの増加や就労環境のDXのため利用が増えている可能性があると同社は述べている。
2年前と比べ、SaaS利用数は80%以上と増加
SaaSの利用数について、2年前と比較して増えているかの問いに対し、80%以上が「増えている/現状維持」と回答した。また、従業員数が増加するとSaaSの導入数も増加傾向にあることが明らかになった。
情報システム部門では、新たにSaaS関連業務が発生
情報システム部門において、1番時間を割いている業務を質問したところ、「ヘルプデスク」が35%と最も多く、次いで「その他」が26%、「SaaS関連業務」が20%、「社内IT機器のキッティング」が19%と続いた。
SaaS利用企業のうち、54%がSaaS管理システムを導入
SaaSを利用する企業において、SaaS管理システムを利用しているかの問いに対して、54%が「SaaS管理システムを利用している」と回答した。また、SaaS利用数が20個以上の企業では、70%以上がSaaS管理システムを導入しており、情報システム部門の業務効率化が進んでいる背景がうかがえる結果となった。
SaaS管理システムを導入する企業、79%が効果を実感
SaaS管理システムを導入する企業において、システムの導入が効果的であったかとの問いに対して、79%が「効果はあった」と回答した。また、導入効果として、「入退者にともなうSaaSアカウントの発行・削除」など、工数削減やコスト削減が上位に上がった。
【関連記事】
・アンチパターン、SaaS運用管理プラットフォームに行動履歴ログ機能・シングルテナント管理機能を追加
・NECと日立、前年から売上順位が逆転 2023年のITサービスベンダー売上ランキング──IDC調査
・サイバーセキュリティクラウドら4社、IT人材確保への取り組みを語る──採用/育成/ITフリーランス