NetAppは2024年9月5日、岐阜県岐阜市役所での自治体セキュリティ強靱化システム事業にて、AWSのマネージドサービス「Amazon FSx for NetApp ONTAP」が採用されたと発表した。なお、同サービスが行政システムの基盤サービスとして採用されたのは、国内初とのことだ。
岐阜市役所では、「岐阜市未来のまちづくり構想」を策定し、構想を実現させる指針として「岐阜市DX推進計画」を策定。その一環として、市役所内のクラウド化を目指し同サービスが導入されたという。
この導入で、岐阜市役所は以下のような効果が得られるとしている。
<ハイブリッドマルチクラウド環境における情報漏洩対策>
- 暗号化保管方式のリファレンスアーキテクチャの策定
- 運用時における現実的なロールモデルの策定
<自治体IT管理者の観点>
- 受託事業者、国内クラウド事業者、パブリッククラウド事業者に関わらず共通して利用できる暗号化保管方式
- 標準化・共通化することで、住民の資産である情報の漏洩を防止
- ファイルサーバ機能をクラウドベースとすることで、利用状況にあわせて業務利用中でもストレージ性能の向上やディスク領域拡張が可能となり、運用管理が容易に
また、既に岐阜市役所では、データ保護テクノロジー(SnapMirror機能)をオンプレミスとAmazon FSx for NetApp ONTAP間でレプリケーションすることで、万が一の災害に対する対策も実装しているという。
【関連記事】
・NetApp、生成型AIやVMware仮想化環境のワークロード向けに新機能 データ管理を容易に
・NetApp、NVIDIAとのパートナーシップにより企業のAI活用を支援する新機能発表
・NetApp、“4つのS”を柱にビジネス拡大目指す──新たなライセンスモデルやサポートも拡充