NTTデータは、住友生命保険(以下、住友生命)とともに、AIを活用して保険業界における従業員の生産性向上を実現するための、仮想知的デジタル・ワーカー「デジタル従業員」を活用した実証実験を実施した。
同実証実験は、NTTデータが運営する「Health Data Bank共創実証ラボ」(以下、HDB共創ラボ)における共創の取り組みで、住友生命のVitalityスマートの販売において、生成AIを活用した営業活動の効果を検証するもの。
実証実験の概要
デジタル従業員は最新のAI技術を活用し、従業員と会話しながら、業務の目的に応じて多様なツールから最適なものを選択し、従業員の代わりに業務を自動的に実行するソリューション。“従業員の意図を理解した”作業支援、複数システムに関連する一連の作業の自動化を行えることをコンセプトにしているという。
- 実施期間:2024年3月~4月
- 対象者:NTTデータ社員(HDB共創実証ラボに登録している187名)
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実施内容:
- 参加者に対し、健診データの取得および嗜好性アンケートを実施
- デジタル従業員への作業依頼により、登録された健診データおよび嗜好性データをもとにしてパーソナライズされた「Vitalityスマート加入案内メール」を作成、送信
- メールを受信した参加者は、記載内容について自身にどの程度マッチしているか、加入意欲につながったかなどのアンケートに回答
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検証内容:
- デジタル従業員活用によるメール一連業務の実現性の確認
- 生成AIによりパーソナライズされたメールの効果(訴求性・受容度合)の確認
実証実験の成果
今回の実証実験で得られた成果は次図のとおり。
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