デル・テクノロジーズとRed Hatは、AI最適化オペレーティングシステムをベースに構築されている基盤モデルプラットフォーム「Red Hat Enterprise Linux AI(以下、RHEL AI)」を、「Dell PowerEdge」サーバーと統合して提供することを発表した。
これにより、AIモデルや生成AIモデルをよりシームレスに開発、テスト、展開することが可能に。また、両社のコラボレーションをベースに、RHEL AIは「PowerEdge R760xa」サーバーの推奨プラットフォームになるとしている。
今回のコラボレーションによって、AIと機械学習(ML)の成功戦略を容易に実装し、ITシステムをスケールアップして、ビジネス全般にわたりエンタープライズアプリケーションを強化することが可能になるという。両社は、最適化したAI対応ハードウェアソリューションによって、一貫性のあるAI体験を提供。今回のソリューションは、「RHEL AI on Dell PowerEdge Servers」上で提供されるという。両社の取り組みは、NVIDIAアクセラレーテッド コンピューティングを含め、RHEL AIによってハードウェアソリューションを継続的にテストおよび検証することで、顧客のAI体験を簡素化することを目的にしているという。
今回のソリューションは、ハイブリッドクラウド上の個々のサーバー展開用に最適化した起動可能(ブータブル)なRHEL(Red Hat Enterprise Linux)イメージとしてパッケージ化されているという。また、分散クラスタ環境全体でモデルとInstructLabを大規模に実行するために、Red Hatのハイブリッドクラウド機械学習運用(MLOps)プラットフォームである「Red Hat OpenShift AI」の一部として含まれているとしている。
RHEL AI on Dell PowerEdge Serversは、2024年第3四半期(8月~10月)に提供開始予定。同ソリューションは、世界各地のDell Customer Solution Centerでテストできるという。
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