Red Hatとオラクルは、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)Compute仮想マシン(VM)でRed Hat OpenShiftが一般提供されることを発表した。
Red Hat OpenShiftは、クラウドネイティブ・アプリケーションを設計、構築、デプロイするためにKubernetesを実装したハイブリッドクラウド・アプリケーション・プラットフォーム。OCIは、規制コンプライアンス、パフォーマンス、コスト効果に対する顧客ニーズに適したロケーションおよび運用モデルを使用してRed Hat OpenShiftが実行可能になるとしている。
Red Hat Enterprise Linuxの動作保証とRed Hat OpenShiftを組み合わせることで、顧客はRed Hatとオラクル間の既存のサポート契約によってサポートされるため、OCI上でRed Hat OpenShiftワークロードをインストール、移行、実行できるという。OCI上のRed Hat OpenShiftは、Red Hat OpenShift Platform Plus、Red Hat OpenShift Container PlatformおよびRed Hat OpenShift Kubernetes Engineの検証済み構成を使用した、顧客の管理によるインストールでサポートされているとのことだ。
顧客はRed Hat OpenShiftエコシステムを拡張して、Red Hatポータルから管理されるOCIへのインストールを含められるようになったという。また、Red Hat OpenShift Assisted Installer、コマンドライン、エアギャップ環境でのインストールを可能にするエージェントベースなど、複数のインストール方法から選択できるとしている。
オラクルは、OCIストレージとRed Hat OpenShiftの統合を可能にするContainer Storage Interface(CSI) ソフトウェアと、OCIとRed Hat OpenShiftプラットフォーム間のAPI相互運用を可能にするCloud Control Manager(CCM) ソフトウェアを提供しているという。
OCIの分散クラウドには、米国、英国、オーストラリアのOracle Government Cloudリージョン、カスタマーが管理するサイトのOCI Dedicated Region、パートナー対応のOracle Alloyリージョン、顧客のデータセンター内のCompute Cloud@Customer、そして、Oracle EU Sovereign Cloudなどが含まれる。Red Hat OpenShiftバージョン4.14および4.15は、これらの各サービスで利用可能なOCI Computeのフレキシブル仮想マシン・シェイプのインストールが検証されているとのことだ。
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