2024年10月9日、アクセンチュアとNVIDIAは、企業のAI導入を支援する「アクセンチュア NVIDIAビジネスグループ」を設立し、両社の協業体制を拡大したと発表した。
同グループでは「Accenture AI Refinery」を活用し、エージェントAI機能の基盤構築を支援。Accenture AI Refineryは「NVIDIA AI Foundry」「NVIDIA AI Enterprise」「NVIDIA Omniverse」を含むNVIDIAのAIスタック全体を使用し、プロセスの再構築やAIによるシミュレーション、ソブリンAIなどの分野を進化させるとしている。
Accenture AI Refineryは、すべてのパブリックおよびプライベートクラウドのプラットフォームで利用可能となり、他のアクセンチュアビジネスグループとも連携されるとのことだ。
また、アクセンチュアは仮想施設ロボットフリートシミュレーションのための、新NVIDIA NIMエージェントブループリントを発表。これには、NVIDIA Omniverse、「NVIDIA Isaac」「NVIDIA Metropolis」が統合されており、製造業における自律的なロボット操業のソフトウエア・デファインドの工場や施設を構築できるという。
アクセンチュアはこれらの機能をエクリプス・オートメーション社で活用。設計時間を最大50%短縮し、サイクルタイムの30%削減に貢献したとのことだ。
加えて、アクセンチュアのアドバンストAIセンターの一部に、エンジニアリングスキルと技術力を備えたハブのネットワークを導入するという。これらのハブでは、顧客のAI開発規模の拡大にともない、精度、コスト、遅延、コンプライアンスなどの課題を引き起こす可能性がある基盤モデルの選択、微調整などにフォーカス。
カリフォルニア州マウンテンビューとバンガロールの既存拠点に加え、東京、シンガポール、マラガ、ロンドンに新たなAI Refineryエンジニアリングハブを追加するとしている。
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