2024年10月30日、セールスフォース・ジャパン(以下、Salesforce)は、ビッグローブが「Communications Cloud」を導入すると発表した。なお、同ソリューションが国内企業で導入されるのは、今回が初の事例だという。
ビッグローブでは、販売管理システムのアーキテクチャについて、抜本的な見直しとデータの一元管理に着手。その中で、市場変化に対応するため、グローバルな通信業界の基準に則ったデータモデルを有する同ソリューションの導入を決定したとのことだ。今後、業務・システムを集約していくことで、商品企画からサービスインまでの期間を短縮していくという。
なお、導入時は、「Salesforce Professional Service」のアドバイザリー支援による、設計支援を実施。システム構築は、京セラコミュニケーションシステムが担当している。
Communications Cloud導入により、期待される効果
- 顧客への応対スピードの迅速化と提供サービスの向上:システムをCommunications Cloudへ集約することで、商品情報と顧客の契約情報が統合され、商品企画からサービスインまでの速度が速まる
- 既存リソースとの連携と、拡張する基盤の構築:「Service Cloud」や「Marketing Cloud」などの既存のリソースと統合、連携することにより、カスタマージャーニーを強化できる。また、通信ビジネスに必要な機能を年3回バージョンアップし、プラットフォームを更新する
今後は、2026年度までに商品企画からサービスインの時間を50%削減、サービス提供に関わる保守・運用などの費用を約50%削減することを目指すとのことだ。
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