SailPointテクノロジーズジャパンは11月20日、Identity Security Cloudにおいて「SailPoint Machine Identity Security」の提供を開始した。
SailPoint Machine Identity Securityは、サービスアカウントやボットなどのマシンアカウントに特化した専用ソリューション。マシンアイデンティティとヒューマンアイデンティティのセキュリティプロセスを統合することで、企業全体のアイデンティティ管理を包括的に行うことができるという。同製品により、マシンアカウントの検出から分類・タグ付けができ、常に最新の責任者(所有者)を割り当てることが可能としている。また、不要なアカウントや権限を無効化するために、アクセス権限の審査や棚卸にも対応しているという。
また、「SailPoint 特権管理タスク オートメーション」の提供開始も発表した。同機能は、特権アクセス管理(PAM)テクノロジーを補完するように設計されている。特定の特権管理タスクを組織に割り当てる際に、PAM Vaultのクレデンシャルを活用することができるという。
さらにSailPointは、年次のユーザーカンファレンス「SailPoint Navigate」で、エージェント型AIツールの詳細を公開した。同ツールは、アイデンティティソリューションに関する質問に応答し、対話形式でガバナンスやセキュリティ対応を実行するインテリジェントアシスタント機能を提供する。2025年上半期に全顧客に一般提供を開始する予定だという。なお、このエージェント型ソリューションは、「SailPoint Identity Security Cloud」に統合されるとしている。
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